戦争と後奏 ページ46
『ご主人がやらないなら僕が手伝うよ。』
と体に取り憑く。私の意思と関係なくどんどん人を殺していく。
「やだ!!やめて!!!私こんなことしたくない!!」
『我が儘だなぁ。この戦争が終わって君の兄さんがトップになったら自由だ。我が儘はその後で聞くから。』
「A!!!」
下に目をやるとゾムがそこに立ってた。そりゃ自分の国だしいるのは当然かもしれないけど
包帯がされていて痛々しかった。あれ…私がやったの？脇腹以外にも傷跡が見える。
「A!!やめやこんなこと!!」
「私だってこんなことしたくない!!でも体が言うこと聞かないの!!!助けて…!」
『ﾁｯ…』
ゾムを避けるように反対方向へと飛び始めた。
「今助けてやるわ！！待っててな！！」
と追ってきてくれる。ゾムなら私を助けてくれる。そんな期待をして。
でも距離は縮まる処か離れていくばかり。これでは無理だ…と不安が胸に残る。自分でもどうにかしなくちゃと頭を働かせる。
すると
「ガゥ！！！」
と影から飛び出してきた銀狼が私の腕を噛んだ。生きてたんだ。良かった。ごめん。気が気じゃなかったけど悪いことはした。
『くそ犬！！離せ！』
じわじわと体が動かなくなっていく。毒だろうか。私は平気だが猫には耐性があるのか知らない。
「A!待ってろ。今助けたる」
『いやだ！！僕に触るな！！』
ゾムは私に解呪をしてくれてる。黒猫は苦しむような声を出した後、私から分離した。
『クソッ……後少しだったのに…』
「お前Aの使い魔やろ。何で主を困らせてんねん」
『うっさいな!!僕だって必死なんだ!!!』
私達に噛み付こうとするが銀狼がそれを押さえた。
『僕だって…メアリーに会いたい…』
「……」
メアリー…それは昔、この子と対になっていた白猫の事だ。
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g - 続編のリンク貼ってくれるとありがたいです！！ (2020年2月25日 12時) (
レス) id: c5e6001023 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - めちゃ面白いです！因みに自分名前をオランにしてるんですよ。zmさんの「〇〇居らんやろ？」って言葉自分の名前入れたら「オランおらんやろ？」になっててクソ笑いましたw (2019年7月2日 20時) (レス) id: 018891dee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kamosasinwo | 作成日時：2019年6月19日 14時
