文豪たちの反応調査記録 其の肆

子供の時に文豪がいじめていた子が夢主であってみた (枝垂桜様リクエスト) ページ36

中島敦


「貴方は・・・」

彼が孤児院にいた時、貴方は彼を助けようと声をかけました。
しかし、当時の彼には貴方が眩しすぎたんです。



太宰治


「あの時は・・・すまなかったね」

新人として社に来た彼に、貴方は怯えます。
ですが、どうでしょうか。
あの時とは違って、とても優しい目をしていますよ。



江戸川乱歩


「君、誰？」

すっかり貴方のことを忘れてしまっている彼。
昔、同じ学校に通っていたんです。
そこで彼は、貴方をいじめていました。
思い出すと、彼はきちんと謝ります。



芥川龍之介


「・・・まだ生きていたのか」

貧民街で「弱者に生きる価値はない」と云われたんです。
其の言葉にひどく傷つき、貴方は暫く閉じ籠っていました。
そんな貴方も、今では幹部補佐です。



中原中也


「あの時は悪かったな・・・逢えてよかった」

彼が貴方をいじめていた理由は一つだけです。
貴方のことが好きなんですよ。
初めて見た、その日から。
だからついついからかってしまうんです。



フョードル・ドストエフスキー


「まだ・・・あの時の傷は残っていますか？」

貴方の白い手にくっきりと残る傷。
其れは、昔の彼が貴方につけたものでした。
「女性の体に傷をつけるなんて・・・最低ですね」と失笑します。

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