文豪たちの反応調査記録 其の肆

夢主が、可愛く自分の嫌いな食べ物を食べさせようとしてみた (こだぬき様リクエスト) ページ29

中島敦


「はい、いいですよ」

元々優しいので、可愛く頼まなくても食べてくれます。
「はい、あーん」と云うと、顔を真っ赤にし乍食べました。



太宰治


「ふふふ、いいよ」

含みのある笑みを浮かべた彼は、貴方が差し出した物を口に含みます。
そうして咀嚼するかと思いきや、唇を重ねます。
腰が砕けるような甘い甘い接吻の最中、口の中に先刻差し出したものが入ってきました。
唾液に後押しされ、涙乍に飲み込むと、彼は笑います。
「ね、食べれたでしょ？」と。



江戸川乱歩


「えー、僕もピーマン嫌いだもん」

好き嫌いが彼と同じなんです。
仕方がないですね。
自分で頑張りましょう。



芥川龍之介


「・・・此れの何が嫌いなんだ」

「苦いもん！」と云うと、溜め息を吐きますが食べてくれます。
貴方も彼も細すぎるんですよ。
彼に栄養を摂らせましょう。



中原中也


「駄目だ！ピーマンくらいちゃんと・・・自分で・・・」

「駄目？」と目を潤ませると、彼は唸ります。
もう一押しですよ。
頑張ってください。



フョードル・ドストエフスキー


「体に悪いですよ？ちゃんと食べましょう」

でも、嫌なものは嫌なんです。
貴方が唸っていると、彼は笑いました。
「食べたら云うことを聞いてあげますよ」と。



ゲスト


ニコライ・ゴーゴリ


「時雨ちゃんが云うなら喜んで！」

満面の笑みで代わりに食べてくれます。
特に何も請求されたりはしませんよ。
貴方が喜んでくれれば、彼は其れで満足なので。

夢主が文豪の嫌いな相手に「かっこいいし、好きだなー」と云ってみた (江戸川あん様リクエスト)→←夢主が『能面島神隠し事件』を歌ってみた (こだぬき様リクエスト)

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