文豪たちの反応調査記録 其の拾 【リクエスト停止中】

文豪と両片想いの夢主が膝の深さまで海に浸かって『深海のリトルクライ』を歌っているのを文豪が見つけてみた (Jade様リクエスト) ページ31

中島敦


「時雨さん！」

彼の大きな声に驚いて振り向くと、顔を真っ赤にし乍さっきよりもずっと大きな声で叫びました。
「愛してます！！」と。
貴方も返事をしましょうか。



太宰治


「探したよ、時雨ちゃん」

服が濡れるのも構わずに貴方の隣に並びます。
沈黙の時間が続いたと思うと、彼は貴方に手を差し伸べ「愛してるよ、時雨ちゃん。此の手を取って、私に夢の続きを魅せてくれないかい？」と微笑みました。



江戸川乱歩


「助手が探偵から離れてどうするのさ！」

遠くから突撃してやって来る彼。
貴方がバランスを崩して倒れると、彼は顔の横に両手をついて「・・・ねぇ、助手と探偵なんて関係はやめて彼女と彼氏にならない？」と云います。



芥川龍之介


「心を捻曲げ、無理に笑う必要などない」

貴方の好きな人がまさか自分だとは思っていない彼は貴方が片想いに苦しんでいると考えます。
そして、其の相手が太宰さんであると。
彼は貴方の幸せの為に自分の思いを口にすることはありません。



中原中也


「・・・手前、好きな奴とかいるのかよ」

「なんか歌に気持ち入りまくってたし」と付け足します。
貴方が好きで好きで仕方がないのはそうやって貴方に問いかける彼なんですけれどね。



フョードル・ドストエフスキー


「驚きました。まさか貴方が僕のことを好きでいてくれたとは」

流石の頭脳でとうとう貴方が好きな相手に気づいてしまいました。
「ほっ、他の可能性は考えないんですか？」と聞くと、彼は「おや、僕のことは嫌いですか？」と意地悪に笑います。



黒の時代 太宰治


「帰るよ、時雨」

彼は貴方の歌を聞かなかったことにして連れ帰ります。
貴方が自分のことを好きだというのは何となく知っていました。
そして其れは確信に代わり・・・彼は貴方を遠ざけようと決意します。
誰より優しい貴方の隣にいる資格などない、と思い込んで。



織田作之助


「風邪を引くぞ、時雨」

本当は最初から見ていましたが、貴方に見惚れて声をかけるのが遅くなってしまいました。
彼はまだ貴方の笑顔を見て、胸が苦しくなる理由に気づいていません。
貴方から叫んで気づかせてあげませんか？

夢主が『無間嫉妬劇場『666』』を歌ってみた (涼風梓様リクエスト)→←ぼんやりとしている夢主が猛獣に懐かれ、一緒に寝てみた (月華様リクエスト)

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