文豪たちの反応調査記録 其の陸

包丁さん夢主が召喚主に「人殺しの化け物」と罵られてみた (月華様リクエスト) ページ38

中島敦


「やめてください」

貴方が悲しんでいると彼は庇うようにして前に立ち、相手を睨み付けます。
其の目には僅かな殺意が宿っていました。



太宰治


「そうさせているのは何処の誰だい？」

氷のように冷たい瞳が貴方に向けられることはありません。
貴方を見つめる瞳は暖かく、優しいものですから。



江戸川乱歩


「今思ってることを少しでも声にしてみなよ・・・二度と朝日は拝めないと思うことだね」

其の時の彼の姿は探偵ではありませんでした。
そう、まるで他人を追い詰める冷酷な魔人のような・・・



芥川龍之介


「化け物？」

彼は一瞬意味が解らず、唖然とします。
彼にとっての貴方は・・・可愛らしい女の子ですからね。



中原中也


「実行したのはこいつでも、命令したのは手前だ」

「其れなのに何食わねぇ顔してる手前こそ化け物だ」と云い、貴方を連れて其の場を去ります。
貴方が流した涙を、彼は優しく拭ってくれました。



フョードル・ドストエフスキー


「・・・そうですか」

貴方を良く思わない相手は、彼の敵です。
彼の敵が、今まさに目の前で油断しています。
果たして無事で済むでしょうか？



ゲスト


樋口一葉


「時雨さんは化け物なんかじゃありません！！」

彼女は貴方と同じくらい・・・其れ以上に傷ついた顔をして叫びました。
貴方の苦しみは彼女の苦しみでもありますから。



尾崎紅葉


「そなたの目は節穴かえ？」

「此のように可憐な少女を化け物呼ばわりとはな」と呆れたような目を向けます。
どれだけ血に染まっていようと、彼女にとっての貴方は愛らしい妹分ですから。

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