文豪たちの反応調査記録 其の陸

敵組織夢主が大雨の中涙を流し乍文豪と戦闘を繰り広げ「初めて逢った時から好きでした」と微笑み乍云ってみた (千羽様リクエスト) ページ26

夢主の片思いverです。




中島敦


「・・・ごめんなさい」

優しい彼は丁寧に断ります。
そう云われることが解っていたからこそ、貴方は涙を流していました。



太宰治


「生憎、私は君が好きではないよ」

「・・・知ってるよ」と戦闘が再開します。
思いを伝えられただけで貴方は満足でした。
最初から叶わない恋だということは知っていましたから。



江戸川乱歩


「あんな出逢いじゃなきゃ好きになってたかもしれないけどね」

彼が初めて貴方を見たのは貴方が嬉々として路地裏で人を殺している時でした。
もっと平和な・・・日常の中で出逢えていれば、貴方の想いは報われていたのかもしれません。



芥川龍之介


「下らぬ」

云い捨てて、彼は戦いを止めた貴方の首を跳ねます。
彼にとっての貴方はただの敵でしかなかったんです。



中原中也


「悪いが、手前の想いには答えられねぇ」

しかし、彼は無抵抗になった貴方を殺そうとはしませんでした。
心を整理する時間を与えてくれたんです。



フョードル・ドストエフスキー


「だから何ですか？」

彼にとっては、そんなこと関係ありません。
貴方が自分のことをどうもっていようと、貴方が敵であることには変わりないんですから。

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