文豪たちの反応調査記録 其の陸

夢主がヤンデレ文豪に「壊れたアンタなんか・・・もう嫌いだよ！」と云って一発殴ってみた (奏様リクエスト) ページ19

中島敦


「嫌い？・・・嘘ですよね？ねぇ？」

濁りきった目で貴方を見つめ、何度も何度も問いかけます。
貴方が何も云わずにいると、彼は貴方の首を絞めてしまいますよ。



太宰治


「壊れた？・・・私をここまで壊したのは時雨ちゃんなのだよ？」

「責任はとってくれ給えよ」と妖艶に微笑みます。
今の彼には、貴方から受けた痛みも「嫌い」という言葉も届きません。



江戸川乱歩


「・・・いいね。やっぱり時雨はこうでなくちゃ」

貴方が反抗することは見越して、お仕置きの準備を整えていました。
此処まで全て、彼の掌の上だったんですよ。



芥川龍之介


「嫌いだと？貴様、誰に向かって云っている」

「今私の目の前にいるのは一人しかいないでしょう」と云うも、彼は聞きません。
彼の中では、貴方は彼に依存し、彼だけを愛しているんですから。



中原中也


「俺は手前のせいで壊れてんだよ・・・手前が愛しくて愛しくて仕方がねぇから、な」

彼はまるで恋人であるかのように貴方を抱き締めますが、実際は告白だってしていないんです。
全ては彼の都合のいい妄想です。



フョードル・ドストエフスキー


「貴方には教え甲斐がありますよ」

彼は静かに貴方に歩みより、とてもとても整った笑みを浮かべます。
「自分が誰の物か、もう一度教え直す必要がありそうですね」と。



ゲスト


福沢諭吉


「・・・壊れてなどいないが？」

彼は気づいていないんです。
自分が歪んでしまっていることに。
貴方が、笑わなくなってしまったことに。
まさしく恋は盲目です。



森鴎外


「あぁ、駄目じゃないか。君の手が傷ついてしまう」

自分のことも、貴方の言葉も全て放り投げて、貴方のことを心配します。
其の時の彼の表情は壊れてしまう前から何一つ変わっていないんです。
だからこそ、貴方は彼の過保護さを拒めずにいました。

夢主が『君が微笑むなら』を歌ってみた (こだぬき様リクエスト)→←化け狐の夢主が『紺々恋慕』を歌ってみた (蓬莱少女様リクエスト)

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