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「ただ直線上にいるだけなら血鬼術にはかからない。問題はその後……手のひらを向けた後に、その手を閉じる。まるで捕まえるみてぇにな。わかるな？ つまり」
「“手のひらを閉じた時直線上にいる奴が血鬼術にかかる”」
「……ああ、その通りだ」
先輩の言葉を奪ったというのに彼は不機嫌になることなく私を見据えた。しっかりこっちを向いてるってことは、視線はズレていない様だ。
……そういえば、さっき“殺す”と言われた時もしっかりこっちを見てたっけ。でも逃げる時は木にぶつかる様に見えていて……ズレは必ずしも生じるものじゃないってこと？ でも腕掴む時は彷徨ってたし……ううん……？
なんかこれわかんないと致命的な気がするんだけどなぁ……。どうにかなるのかなぁ……。
「何悩んでやがる」
「んえ？ あー、規則性？ 的な」
「規則性？」
「今の先輩見るに、ズレは絶対生じるわけじゃないっぽいんですよねぇ。今もさっきも先輩私のことちゃんと見れてますし……でもあの鬼と対峙した時と逃げる時にはズレが生じていた。私が頸を落とした鬼は常にズレが生じてたっぽいし……むむむ……」
口元に手を当てて考えるもわからない。判断材料が足りない。もし私が先輩が血鬼術にかかった時その場に居ればまだ材料は揃っていただろうけど、そんなこと言ったって仕方がない。
今の材料で導き出せるのは“鬼の血鬼術は対象に認識のズレを生じさせるもの”っていうのと“発動先は手のひらを握った際、その直線上にいた者”、この二点のみ。もしかしたら、あの鬼は他にも血鬼術を持っているかもしれない。那田蜘蛛山の女の子の時の様な。私がもう少し頭がよかったらまだわかったことがあったかな。でも悲しいかなこれが限界。さっきも言った通り、そんなこと言ったって仕方がないのだ。
なにがあろうがやらなければいけない。果たさなければいけない。どんな鬼の頸だって、落とさなければいけない。
だって鬼殺隊というのは、そういうものなのだから。
ぱん、とひとつ手を叩いて息を吐いた。
「……材料が足りなくて細かいところが不明確ですが、それでも鬼の頸は落とさなきゃいけません。あの鬼がもっと力をつけると間違いなく厄介でしょうから。そんなわけで、先輩」
彼の視線は未だこっちを向いたまま。その視線に私の視線を絡ませて、ニイっと私は口角を吊り上げた。
「もう一度……私の作戦、乗ってくださいな」
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ユズヒ(プロフ) - たまごさんさん» おっとそのパターンは予測してなかったですね……？ 美味しく味付けして食べてくださいね……。おやすみなさい！たまごさんさん(？)も風邪など引かれないようお気をつけて！！ (2020年2月5日 23時) (
レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
たまごさん(プロフ) - ではおやすみなさい、体調崩されないようお気をつけください! (2020年2月5日 23時) (レス) id: e187441fa2 (このIDを非表示/違反報告)
たまごさん(プロフ) - くそぅ…間に合わなかったか…Rainさんもっと語彙力落としてください（失礼）それかユズヒさんを食べます! (2020年2月5日 23時) (レス) id: e187441fa2 (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - たまごさんさん» コメントありがとうございます！ 因みにRainさんの語彙力は私が美味しく頂いたのでカケラも残っておりません。大変美味しゅうございました……(カップラーメンを眺めながら) (2020年2月5日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
ユズヒ(プロフ) - 夜美さん» いくら言葉があれでも声がよければ全て良しとなる…ここはそんな世界……。とんでもないです！ 明日を楽しみにしててくださいね……！！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 717d8ad01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユズヒ
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作成日時：2019年12月8日 16時
