31.愛と喧嘩に流儀など�� ページ32
ーローsideー
A「私の勝ちです！！！！」
ロー「はァ？」
時計は既に夜中の12時を過ぎ、約束の7日間は終了している。
にも関わらず自分の勝ちだと痛む額を押さえながら涙目で不敵に笑うAに、
俺は意味がわからないという表情を堪えきれなかった。
ロー「約束の時間は過ぎた。何をしようが…」
A「いいえ。私の勝ちです船長。」
ロー「だから何を……」
(コンコンコン
誰だこんな時に！
俺は訳の分からないイライラを抱えながら扉を開いた。
ロー「取り込み中だ！何だ！」
スク「わっ！何なんですか、も〜。船長が呼んだんでしょう？」
ロー「は？？」
スク「はい、言われた通り12時丁度にコーヒーとココア、持ってきましたよ」
困惑する俺にスクイードがマグカップの載ったトレーを押し付け、「では、おやすみなさい」と去っていった。
頼んでいない飲み物も気になるが、それよりも聞き逃せなかった言葉を俺は繰り返した。
ロー「12時丁度、だと…？」
部屋の時計は先程よりも少し進んで12:11を告げている。
まさか……とAを振り返るとAは頷いた。
A「そうです。スクイードさんがここに来た時、12時になったんです。」
スクイードがおかしいのではなく、この部屋の時計がおかしいのだ。
それに気づいた俺は顔を歪めた。
A「この船の時計は、キッチンを除いて全て10分早くなっています。つまり、先程の頭突きは賭けの時間内にあったってことです。」
船長室の時計だけでは気づかれるから、とキッチン以外全ての時計を早めたという。
ここ最近キッチンではスクイードが鬼気として試作をしており誰かが入ることは無い。
……スクイードの手伝いをするA以外は。
だから、こいつだけは本当の時刻を知ることが出来る。
A「私の、勝ちです」
涼しげにそう言ったAが俺の手からトレーを受け取ってベッド脇のサイドテーブルに置いた。
A「少しだけ、話しませんか？私の気持ちも聞いて欲しいんです。」
ロー「……」
A「飲み終わるまでで構いませんから…」
今回はホットミルクじゃないですけど、と何処か既視感を覚える台詞を言うAに手を取られて、俺はベッド縁に腰を下ろした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
最後のセリフ……なぜデジャブなのか分かった方いたら最高に嬉しいです…
書きたいから、というだけの自己満足なので意味不明だったらすみません…
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かみつれ(プロフ) - 静乱さん» 嬉しすぎて見た時叫びかけました笑！楽しみにして下さってめちゃめちゃ嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
静乱 - 「これからが楽しみだな。」えぇ！めちゃくちゃ楽しみですよ！！かみつれさんのペースで頑張ってください！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: bdcfc846cf (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！嬉しいです！！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみつれ | 作成日時：2020年6月17日 9時
