19.もう一度あなたに�� ページ20
ーローsideー
ペン「随分懐きましたね…何かあったんですか？」
ロー「さァな」
あの夜以降、Aは俺にも話しかけるようになった。
A「ロー、遊んで」
ロー「……ベポにでも遊んでもらえ」
A「ローがいい」
ロー「……」
遊びから飯から寝る時まで、べったりとまでは行かないがよく話しかけに来るようになった。
ペン「この調子で願いも分かればいいんですけどね…」
ロー「あぁ」
Aが幼くなって今日で1週間。流石にクルーの顔にも焦りや不安が見える。
ロー「(取り敢えず…この前の奴について聞いてみるか)」
A「わかんない」
ロー「は？」
大きなTシャツをワンピースのように着たAに、大事なヤツの名前や情報を聞いたが首を傾げられた。
A「なまえもびょうきのこともしらない」
ロー「どういうことだ？」
A「なんていうびょうきかも、おなまえもきけなくて…でも、からだがところどころしろくなってたよ」
ロー「白く……」
珀鉛病かとも思ったが、生き残ったのは俺1人のはず。たとえ他にいてももう生きてはいないだろう。
ロー「心当たりが無いわけじゃないが、その病気の生き残りは俺のみのはずだ。だから……」
A「そっかぁ」
答えに言い淀む俺を見てAは悲しそうに目を伏せた。
A「そのこ、Aのことはじめてほめてくれたの」
領主のせいで変わってしまった髪と目が鏡を割るほど嫌だった。死にたかった。
そんな時に出会った少年が自分の姿を褒めたのだとAは表情をやわらげた。
ロー「そうか…」
A「もういっかいあいたかったんだけどな……」
ロー「A、来い。」
シュン…と擬音が聞こえそうなほど落ち込むAを抱き上げて甲板へ出た。
A「ロー、どうしたの？」
ロー「死んだと決まったわけじゃねぇ。もしかしたらそいつが俺の知らない病気になっている可能性もある。」
A「うん…」
ロー「だがもし、そうじゃなかったとしても、お前には俺たちがいる。」
お前の事を大切にする。お前と一緒にいたいとそう望む。
A「Aがだいじ…？Aのことすき？」
ロー「ああ、好きだ」
俺は自分とAの額を合わせた。
ロー「お前の満月みたいな目の色も、夜の空と同じ黒い髪も、狼の姿のお前だって愛しいよ」
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かみつれ(プロフ) - 静乱さん» 嬉しすぎて見た時叫びかけました笑！楽しみにして下さってめちゃめちゃ嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
静乱 - 「これからが楽しみだな。」えぇ！めちゃくちゃ楽しみですよ！！かみつれさんのペースで頑張ってください！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: bdcfc846cf (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！嬉しいです！！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみつれ | 作成日時：2020年6月17日 9時
