11.プレゼントに欲しいのは�� ページ12
ーローsideー
(ガチャ
甲板で夜風に当たっていると、扉が開いて宴の主役であるはずのAと目が合った。
ロー「今日の主役がここに居ていいのか？」
A「皆には十分祝ってもらいましたから。」
それに大半が酒で潰れてますし、と笑ってAが俺の隣に来る。
A「誕生日なんて、両親が生きていた頃以来で…。……誕生日ってこんなに素敵なものだったんですね。」
ロー「フッ…来年からも、嫌という程祝われるさ。これまで以上にな。」
A「ふふふ、それは大変ですね。」
来年はケーキが10段になってるかも知れません、と珍しく冗談を言うAに俺もつられて、そうかもなと返す。
そして、ふと思い立って隣で笑うAの方に顔を向けた。
ロー「何か欲しいものあるか？」
物によっては島についてからになるが…と続けるとAは「欲しいもの…」と呟いて黙り込んだ。
こいつのことだ。
「祝ってもらえたので十分」とか「特にないです」とか、あるいは「これが必要で…」なんて言うかもしれねぇな。
ロー「(まぁ、無けりゃ無いでいいが…)」
A「あの、お願いでもいいですか？」
ロー「……あァ。」
予想外の言葉に返事が遅れた。
まさかこいつが願いを言うとは…。
A「あ、あの…えっと…し、失礼というか、嫌だったらその…いいんですけど…」
ロー「なんだよ」
A「その…」
ーーキス、してほしいです。
視線を泳がせてAはぽそりと呟いた。
その声はもはや声にならないほどか細く、小さかった。
A「いえ、誕生日！そう！誕生日おめでとうって言って欲しいです！はい！」
恥ずかしくなったのか、聞こえてないだろうと判断したのか、Aは改めてお願いをしてきた。
ロー「わかった」
俺はAの頬を撫でて唇を重ねた。
ロー「A」
ロー「誕生日おめでとう」
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かみつれ(プロフ) - 静乱さん» 嬉しすぎて見た時叫びかけました笑！楽しみにして下さってめちゃめちゃ嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
静乱 - 「これからが楽しみだな。」えぇ！めちゃくちゃ楽しみですよ！！かみつれさんのペースで頑張ってください！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: bdcfc846cf (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！嬉しいです！！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみつれ | 作成日時：2020年6月17日 9時
