1.初デートは突然に ページ2
ーAsideー
ひとときのバカンス、サマーパラダイス島で過ごした日々から早10日。
最初は照れていた私も、日常生活を送る分には船長とこれまで通り会話できるようになっていた。
A「(恋人らしいことはしてないけど…これはこれで成長だよね…？)」
バカンス以来、私と船長は本当に今まで通りだ。
船内の仕事や敵襲もあり、中々二人になれないことも原因かもしれないけど…
A「気を遣わせちゃってるのかな…」
自分の慣れなさに溜息をつきながら食器を拭いていると、食堂に悩みの相手である船長が入ってきた。
ロー「A、この後予定あるか？」
A「これが終わった後でしたら特には。何か仕事があればやりますが。」
ロー「いや、少し出かけるから付き合え。」
A「分かりました。」
頷くと船長は「急がなくていいから準備できたら甲板に来い」と言って食堂を後にした。
思えばこの時もう少し考えるべきだったんだ…
A「船長、お待たせしました。」
荷物持ちだと考えた私は、食器拭きを終えていつものツナギで甲板に出た。
ロー「……おい」
A「？…はい」
甲板の片隅で眠るベポにもたれかかっている船長の顔は険しい。
何か問題だったかと首を傾げていると船長は溜息をついて立ち上がった。
ロー「…行くぞ」
A「あの…？」
ロー「コレとコレと…あとそこのショートブーツを。そのまま着替えて行くからタグだけ外してくれ。」
店員「かしこまりました！」
連れて行かれた先は服屋だった。
船長はパッといくつか商品を選び、店員に言いつけた。
ロー「A。」
A「はい…？」
ロー「俺は向かいのカフェにいる。着替えたら来い。」
A「はぁ…」
ロー「まだ気づかねぇのか。…いいか？」
船長は、困惑したままの私の手を、いわゆる恋人繋ぎのように握って私の目の前に見せつけた。
ロー「今日は、デートだからな」
かわいくしてこいよ、と煽るように笑って、船長はスルリと手を解き店を出ていった。
デート？
デート！！！？？？
船長の言っている意味が理解出来た私は鈍感すぎた自分に頭を抱えた。
色気のない自分に申し訳なくなる。
デートだとわかっていたら色々してきたのに…
店員「お客様、準備ができましたよ〜」
A「あの…」
店員「はい？」
A「ここって、化粧できる場所ありますか…？」
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かみつれ(プロフ) - 静乱さん» 嬉しすぎて見た時叫びかけました笑！楽しみにして下さってめちゃめちゃ嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2020年6月23日 20時) (
レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
静乱 - 「これからが楽しみだな。」えぇ！めちゃくちゃ楽しみですよ！！かみつれさんのペースで頑張ってください！ (2020年6月23日 19時) (レス) id: bdcfc846cf (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！！嬉しいです！！ (2020年6月17日 21時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 4774b9ee20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみつれ | 作成日時：2020年6月17日 9時
