妖精はヴィランの学校にいるⅣ (ページ11)

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第117話ページ11

ユウside

ーディアソムニア寮談話室ー

クレア｢おや、どうした？寝れぬか？｣

そうクレア先輩は僕に話しかけた

ユウ｢クレア先輩･･･先輩もですか？｣

クレア｢くふふ、まあな｣

ｺﾄｯ

ユウ｢これは？｣

クレア｢カモミールティー、結構旨いぞ？｣

そう、クレア先輩は僕に差し出した

クレア｢何か煩い事でも？｣

ユウ｢あ、いや･･･そういう事では｣

クレア｢くふふ、そうか｣

そう言ってクレア先輩は隣に座った

クレア｢なら少し、婆の昔噺に付き合ってくれぬか？｣

僕は小さく頷いた
するとクレア先輩はくふふと笑い話し始めた

クレア｢わしが小さいころ、周りからは好奇の目で見られる事が多かった｣

ユウ｢何故ですか？｣

クレア｢魔力が多すぎたからじゃろうな｣

クレア先輩は淡々と語る

クレア｢城から何度か刺客が来た･･･
理由は明白わしが女王を害する者とみなされたから、じゃ｣

クレア｢わしは来るたびに彼奴等を追い払った｣

彼奴等と言うクレア先輩の声がクレア先輩らしくなく
どことなく嫌悪しているように思えた