鼻のきく女子高生

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Aside

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

｢う〜ん……今何時？｣

相澤｢おはようございます。A様、ただいま10時52分でございます。｣

｢なら、まだ寝てても問題ない……｣

相澤｢問題あります。明日は午後6時から一条家のパーティーがございますので今日の正午に御当主と奥様が日本にお帰りになります。そのため30分で迎えに行く準備をしてください。｣

｢僕は行かない。｣

相澤｢なりません！｣

｢行ったところで何になる？｣

どうにもならない

相澤｢喜ばれるかと？｣

喜ばれる？

｢ふっ、そんなことありえないのは相澤も知ってるでしょ？｣

相澤｢それは存じ上げておりますが………。来ないと何かとあとが………｣

｢分かったよ。｣

行きたくない。

＿＿＿＿＿＿＿＿
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空港にて

昨日も来たな……有希子おばさn((有希子さんのために。

相澤｢いらっしゃいましたよ。敬人様、奏衣様おかえりなさいませ。｣

｢…………っ帰ってこなくてもいいのに｣ﾎﾞｿｯ

敬人｢迎えご苦労。A用があるならはっきり喋れと言ったはずだが……次期当主がこんなに声が小さいと一条家の恥だ｣

奏衣｢貴方、行きましょう。｣

僕には見向きもしない。

人前ではちゃんと見てくれる。

＿＿＿＿＿＿＿＿
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レストランにて

奏衣｢最近どう？Aは……｣

｢僕は……｣

敬人｢それより、明日のパーティーの事だが、Aも5人ほど知り合いを呼ぶといい。｣

奏衣｢明日はきちんとした格好で来てくださいね？大事なパーティーですので、あなたの花婿を決める場なのですから！｣

｢変わった……｣

奏衣｢え？｣

｢なんで前は僕に見向きもしなくて興味持たなかったのに……今となってこんなに話しかけて僕のこと気にかけるの？｣

敬人｢お前は勘違いしている。俺たちはお前のために会わなかったんだ｣

｢は？｣

意味わかんねぇよ……

奏衣｢私ね、Aが小さい頃奇病だったの。｣

｢奇病……？｣

奏衣｢あまり世間では知られてない病気でね。貴方に一切近づいてはいけなかったから…ごめんなさいね。｣

｢そういうの早く言ってよ…｣

敬人｢お前も立派になったな｣

本当はこんなに愛してくれてたんだ………

安室も案外やるな……

｢父さん、母さん…………｣

奏衣｢貴方が何でも1位を取ってきて写真送ってくれたでしょ？あれ、すごく嬉しかった。周りでは貴方に笑顔で話したでしょ？それは貴方が周りから嫌な目で見られるのを防ぐため。｣

次いきます。

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