公安警察のお隣さん。【降谷零】

最近の日常 ページ4

降「ん〜〜。うまかった」


「お粗末様でした」


テーブルを挟んで両手を合わせてごちそうさまをする降谷さん。
がっしりした体の男の人が、ちゃんとごちそうさまするのって、ほほえましいなぁ(笑)

今日の差し入れは生姜焼き。


最近、降谷さんが家に帰ってきた時にはよくこうして家にお邪魔になって一緒に晩御飯を食べている。


降「あ。今日は華潤堂のシュークリームが冷蔵庫にあるからね」


「えー！華潤堂？！あんなに有名なとこのシュークリームなんて。
さっすが降谷さん。やっる〜♪」



スキップしながらキッチンに向かって、冷蔵庫を開ける。
真ん中にどっしり構える二つのシュークリームちゃんたち。


んん〜〜素敵！おいしそう！
私が従順にご飯をつくってこうして持って来ているのは他でもない
このデザートにつられているからだ。


降谷さんが私に『今日晩御飯頼んでもいいか？』って連絡を入れてくる日には
必ず何か甘いものを用意してくれている。
なんて気の利く色黒なんだ〜♪


せっせと二人分のお皿を準備して、かわいいシュークリームちゃんたちを並べて
テーブルへもっていく。


「は〜い。デザートのおでましで〜す。
それにしても・・・。すごく並んだんじゃないですか？女のひとばっかりだろうし」


私も定位置に座りなおして一口パクリ。
ん〜〜〜んまいっ！！


降「いや、そうでもないんじゃないか？僕は知らないな・・・。
なんせ部下がお使いを頼まれてくれたもんだから」

そう言ってハハハって笑う降谷さん。
そんなことに部下を使っちゃっていいのか？！
なんて思ったけど、その恩恵は大きいからだまってお世話になることに。(笑)


それにしてもうんまいなぁ。
食べるのが止まらない！



降「ふ・・はははっ」


夢中になってシュークリームを食べてると、降谷さんが肩を震わせて大笑いしだした。


「な・・・どうしたんですか？？」


「ふふっ、いやぁ・・・なんか、Aってさぁ。
大学生ってより小学生だよな」


「な・・・！！なによ〜〜！！この・・・色黒！馬鹿力！」


むっかつく！だれが小学生よ〜〜〜！
眉間に皺を寄せて、バクバクってシュークリームを口の中に詰め込んだ。


「なんだと！おまえ・・・その口に中のシュークリムを出せ！返せ！」


そう言って馬鹿力色黒降谷さんは、わっる〜い笑みを浮かべて
私のほっぺをむぎゅってしてきた。

「んん〜！！」


降「ふっは！ぶっさいくになってるぞ！」

この・・なんてやつ！

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