双子のお姉たんのお話

歩幅 ページ29

おんぼろ寮へ移動中


監督)何で僕ら手繋いでるんですか？


貴方)私、歩くの遅くてすぐ迷子になってしまうので、嫌でしたか？


本当は名前を覚えるためだけど


監督)いえ、とんでもない。


そういえば監督生さんと一緒にいたねこがいない


貴方)あの、一緒にいたねこちゃんはどこへ？


監督)それは、僕も知らなくて。でも、夕飯前には帰ってくると思います。


貴方)そうですか。


監督)グリムがどうしたんですか？


貴方)グリムさんに飛行術でも教えようかと思ってたんですが。いないのなら仕方ない。


監督)グリムのことまで考えてたんですか。


貴方)ここですかね。


監督)はい。どうぞ、入ってください。


貴方)お邪魔します。


監督)この部屋です。お茶入れてきますね。


貴方)ありがとう。


鞄から幼児向けの絵本とノートを取り出して机に並べているとちょうど監督生さんが帰ってきた


監督)絵本ですか。


貴方)はい。幼児向けの絵本です。こちらの方が読みやすいかと。


監督)そうですね。


貴方)では、勉強を始めるので隣に座ってください。


監督)はい


貴方)まずは…


ーーー１時間後ーーー


監督)ひゃー。むずかしい。僕のとことは全然ちがうや


貴方)故郷のことですか？


監督)はい。


貴方)故郷の文字はどんなのですか？


監督)えーと、これで監督生って読みます。平仮名ですけどね。漢字だとこうです。


ふにゃふにゃした文字とかくかくした文字がノートに書かれた


貴方)ひらがな、私にも教えていただけますか？


監督)是非！


ひらがなを教えてもらいながら、監督生さんの故郷のことを聞かせてもらった


ーーー１時間後ーーー


外は暗く星も見えてきた頃


貴方)すっかり夢中になってました。


監督)僕もです。


貴方)では、また明日。


監督)はい。


鏡舎に向かい、鏡をくぐりモストロ・ラウンジに行く


アズ)ずいぶん遅いお帰りで。


貴方)新しい仕事でね。


荷物をおいてエプロンを着る


アズ)そうですか。


貴方)これからも少し遅れるだろうけど、ちゃんと約束は守るよ。


アズールに髪を結んでもらい厨房に行く


アズ)そうしてください。


貴方)うん。あれ、どっか行くの？


アズ)他の寮長たちと会議です。


貴方)あー。行ってらっしゃい。


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皆さん卒業おめでとうございます。
私も今日卒業式でしてね、卒業してきました。Fooo!!!春休み〜！では、ばいちゃ〜

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