13人の子供を拾いました。[wrwrd]

さんじゅーなな。 ページ38

chi side
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『俺は小さい時に見てきた。

一瞬だったけど。。

変な色のものを飲ませて、殴って、蹴って、、

色々なことされてた。

小さかった俺は何もできなかった…っ』


俺があの時助けれてれば


俺があの時助けてあげられていれば


Aさんは…Aさんは…ｯ…





幸せだった、かもしれない………




ふと涙が頬を伝う。
それと同時に温かいものに体が包まれた。

gr｢…チーノ、お前のせいではないゾ、

お前はまだ幼かった。幼かったのにそんなことを考えていたのはすごいと思うゾ？

今後は全部を全部抱き抱えるな。

ここにはたくさんの仲間がいるだろう。

周りを見ろ。｣

俺は首だけを動かして辺りを見渡す

ニコニコ笑ってるシャオロンさん

眩しい笑顔のコネシマさん

優しい笑顔のひとらんさん

俺の辛さをわかってくれたエミさん

優しい笑顔ではにかむショッピさん

微笑む神ぺいさん

細い目でにっこり笑うオスマンさん

口角を上げてにこにこしているトントンさん

紙越しでも笑顔なのがわかるロボロさん

タバコをくわえながら微笑む大先生

目は見えないけれどすごい笑顔のゾムさん

凄く優しい笑顔で微笑む兄さん

そして…



gr｢どうだ、こんな奴らがいるんだ。

個性が強い仲間がいるゾ

ちゃんとこれからは頼るんだ、仲間に｣


怖いけど優しい、グルッペンさん…




『っ、ありがとうございま、す…ｯ…』


心が温かい。



嗚呼、これが ”愛” なんだろうか＿＿＿


『あった、かい……ｯ…』

gr｢さぁ！今日は新しい幹部 チーノ を迎え入れる歓迎パーティーを行う！！！

各自7:00にここに集まるように！！！｣



｢｢｢ハイル グルッペン｣｣｣




『…！…………ドイツ語……………

Heil gruppen.』



俺はシャオロンさん以外の先輩がいなくなってから

久しぶりのドイツ語を口に出す。


gr｢…ほぉ、チーノはドイツ語がわかるのだな｣



…グルッペンさんがいたことも知らずに…

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