稀血の少女。【鬼滅の刃】

捨陸 ページ17

Aside









私は寝た状態から上半身だけ起こす

みなさんは寝たままでいいと気を使ってくれたけど
私だけ寝ているわけにもいかない









胡蝶「では...辛いかもしれませんが、
昨夜あったことをできるだけ細かい部分まで教えてください。ゆっくりで構いませんので、お願いします。」




『...昨日はお昼頃に街まで買い物に行きました。
そこで宇髄さんにお会いして、その後山道に入ってから...ずっと誰かに後をつけられている気はしてたんです』




宇髄「俺も街で変な視線を感じてたんだ
まさか、あの時点で目をつけられていたとはな.....」




『それで、屋敷についてからは特に何も無くて...
午前零時を回った頃だと思います。休もうと自室に戻って、気づいたらもう後に立ってて...何も無いところから現れたような、そんな感じでした』




炭治郎「鬼舞辻の匂いもこの部屋でしかしません。
微かに残っているだけですが.....」




『それで、そこの壁まで追い詰められて...』









血の跡がまだ残っている部屋の角を指す。

今思えばあれだけ出血したのに、なぜ私は生きているんだろう.....









『そ、それで.....』









声が震えて、身体も震える.....

話さなきゃいけないのに...怖くて声が出ない.....









フワッ________________









背中からとても優しい温もりに包まれた









冨岡「大丈夫だ。焦らなくていい」









.

お知らせ→←捨伍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す