稀血の少女。【鬼滅の刃】

捌 ページ9

Aside









『は、離してください...！』




｢嫌だね。そんなことより顔見せろよ｣









目を合わせないように下を向く

大柄な男性...手も足も大きく力も強い
どう頑張っても振り払う事は出来ないだろう









『きゃっ...やめてください！離して...』









男は人気のない路地へと引っ張っていく
このまま路地裏に連れていかれたら大変...




誰か助けて_____









？ ｢おい、手離せよ。｣




｢...何だてめぇ、邪魔すんじゃねぇ！｣




？ ｢その娘は嫌がってるぜ？
女に手ぇ出す奴は見逃せねぇな｣









現れたのはこれまた大柄な男性。

まさに筋骨隆々という体格

輝石をあしらった額当てに
左目に化粧をした派手な人だった。

こんなに目立つような人なのに
音も気配もなく突然後ろに現れた...









｢ﾁｯ...｣









その男性の厚に負けたのか、

私の腕を掴んでいた男は逃げるように去っていった









『ありがとうございました...！』




？｢礼を言われるようなことしてないぜ！
怪我はないか？｣




『はい、大丈夫です。
...！ その隊服...鬼狩り様ですか？』




？ ｢お、鬼殺隊を知ってんのか！
俺は鬼殺隊 音柱 宇髄天元だ｣




『音柱様...！ 私は南雲Aと言います。
本当にありがとうございました』









柱は鬼殺隊 最高位の方。
そんな凄い方に助けていただいて少し緊張する

深く頭を下げた時、急に強い風邪が吹き
顔を隠していたマフラーがめくれてしまった。









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