元RTA走者と地下彷徨３【Undertale】【クロスオーバー】

色鬼9 ページ36

笑えるくらい効いてない。
駄目だこれ。失敗もいいところだ。

あの子もあの子で色んな目に逢ってきたのだろう。
暗闇を恐れないなんて、ありえないのに。

「どんな仕打ちを受ければ暗闇を恐れないんだ？」

どうせ凄惨なモノだろうと想像しながら
純粋な疑問を彼女らへとぶつけた。
その行動原理は純粋な疑問と単純な好奇心。
届かぬ声はフォント(文字)として
彼女達に届くだろう。

『＊フリスクと同じだ。』

情報が数式化されて送られてくる。

今、自分をも数式と化した私は
世界そのものにリンクしている。
何も見えず、何も聞こえず、何も触れれず。
全てを遮断した状況下でも
全てが手に取るように分かってしまうのだ。
まるで自分も、DATA化したみたいに。
リンクしているのだから
当然といえば当然なのだけれど。

「身体は無事かな？
この空間内では一部を除く情報が
私によって遮断されているワケだけど。」

『＊無事かどうかを確認出来ないなら速く解除しろっ。』

不満そうなキャラの声だ。
アメリアの身体だから心配なのだろう。

「暗闇の中で不意打ち仕掛けて
取って食うとか卑怯な事はしないよ。」

精々、暗闇から脱した時に眩しいくらいさ、と
身体に現れる害を言い並べる。
それでも彼女は随分ご乱心のようで、
アメリアの身体でぶつぶつと小言を言っていた。

『＊…まだ逃げるか？しまいには噛み付くぞ、ガブーって。』

「流石に逃げる気無いよ。っていうか逃げられない。
パーカー交換しただけで
命の危機を感じるとか馬鹿らしいにも程がある。」

ぶっちゃけこれ色鬼として成り立たないし、と
ため息混じりに本音を溢す。
ごく普通の色鬼として提案したのに
互いの身体能力活用しまくって
捕まったらもれなく怪我あり！とか誰が思うよ？
本質である鬼ごっこの概念ぶっ壊れてるわ。

「空間内の改竄を正常なモノに直すまで
少し時間がいるんだけど…
良かったら、何かお互いの事でも話す？」


お題をあげるとするなら…そうだな…

この世界ではなく、前世の事とか…ね？

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