元RTA走者と地下彷徨３【Undertale】【クロスオーバー】

王様ゲーム2 ページ4

無事アメリアとフリスクをいちゃつかせる事ができ、
和やかな気分に浸っていたところ、
顔を赤らめたアメリアから仕返しのように
指名を食らってしまった。解せぬ。

「彼氏いないのに恋人繋ぎとか苦行でしか無いよ…
名乗り出てこないけど2番誰……？」

恐る恐ると周囲を見渡すも、
項垂れるFriskを宥めるCharaから
僕らでは無いよ、と言われてしまった。
残ってる人は───って。

…………えっ嘘だろ。

「アメリア？私言ったよな？
Sansと一緒いたら病気なるって。」

『ただの勘で当てた番号だし…私はなーんにも、知らないよ？』

勘で当てた番号だし…私は知らないよ？と
首を傾げるアメリアの表情は
私が数分前に作っていた表情と変わらない。
……うわマジか。

私と視線が交差したSansは、
渋々といった様子で、ん、と手を差し出した。
ゲーム終了まで動悸ヤバい状態でいろと？
殆ど殺しにかかってきてるよね。

いつまで経っても私が手を握らなかったせいか
Sansはアメリアの方を向き、その口を開いた。

「"王様の命令は絶対"なんだよな？」

『このゲームでは王様の命令は絶対だね！』

「…だとよ。さっさと諦めろ。」

今回ばかりはアメリアを怨むよ。

公開処刑でしかないこの命令に
顔を赤くして、私はSansの手を握った。
さっきまでアメリアに命令してほのぼのしてた
自分の首を絞めたい。いや、今首絞まってる感じ。

「箱貸して。」

箱の中の棒をこれでもかという程に引っ掻き回す。
何かもう八つ当たりと分かってるけど
アメリアよりSansの方が憎い。
何でそんな平然にしてられるんだか！

再び箱を全員の手が届く位置に置く。

『『王様だ〜れだっ！』』
「「王様だ〜れだっ！」」

次こそはまともな命令であってくれないかな。

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