元RTA走者と地下彷徨３【Undertale】【クロスオーバー】

鬼ごっこ12 ページ23

『＊…………っがあああ！何だ今のは！？』

身動きの取れない理解不能な5分間を過ごし、やっとこさ動けるようになるとキャラがそう叫ぶ。
なんだも何も、Sionちゃんの能力以外にはないだろう。それ以外は魔法か何かだろうが、その線は限りなく薄い。


Sionちゃんだと思う、それ以外出来そうにない。
よくわかんないけど…怒られたんやない？

『＊わ、私が、か？』

狼狽えた声を出すキャラ。その場から動きもせず、寧ろ座っている。


いやぁ…ほら、割と滅茶苦茶やってたやん。煽るし、さっきのタッチは人が当たったら死ぬじゃん？誰かが怪我したら大変だし。

『＊……そうか…。』

しゅんと落ち込んだような声を出すキャラ。少し言い過ぎただろうか、それでも彼女のLVは危険が過ぎる。少しでも本気で殴ればうちのフリスクだって人間だった肉が残るだけなのだ。
…それでも、キャラは気を使って最低限のLVしか使ってないんだけども。

『＊………………。』


追いかけないの？

『＊……なぁ、アメリア。薄々は気づいてたんだが……やっぱり、私は……皆と遊ぶのは、難しいんだろうか…？
＊アメリアが私の足を制限したのだって、フェアに楽しくする為だろう？それに反対はないし…滅茶苦茶やったのも…自覚してる。
＊…でもこれ以上LVを抑えるのは…正直言って無理だ。…遊べないのかなぁ…。』

震えた声で、泣きそうな声でそう言うキャラ。他とは違う過ぎるLVは、身体能力が桁違いで、足並みを揃えて遊ぶには難し過ぎる。本人はただ…普通に遊びたい子供なのに。


……そんな事ないよ。私達の世界に帰ったら、キャラも遊べるものを探そう？絶対あるから。
まずはさ、Sionちゃん達諦めてうちの最終兵器(フリスク)に鬼を代わって貰わない？流石に追いかけるのは難しいし、誰かが哀れに追いかけ回されるのも見てて楽しいかもよ？

『＊………うん、そうだな…。見てるのも…面白いそうだ。
＊…それに、フリスクでダメなら相手の方が全てにおいて上手という訳だ。それなら私も諦めがつく。』


おっ、そうだな。フリスクで無理なら諦めよう。

キャラ立ち上がって、手足を軽く回しストレッチする。近くの木に人間を遥かに超えた跳躍力でひとっ飛びし、そのまま木々を移動し始めた。

『＊先程見つけた所から、動いてないといいんだがな…！』


探し回るっきゃないね。頑張ろ〜。

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