鬼ごっこ10 ページ21
『*だああああ遅い!!良くこれで生活できるな!?』
途中までは走っていたキャラが、痺れを切らしたように言う。私の足は正直言って本当に遅い。これでは捕まらないだろうなぁなんて思いながらキャラに返事を返す。
フリスクがいるから生活困らないんだよね。食材の買出しとかゴミ捨てとか外に出ること大体フリスクがやるし、地下の時から大体姫抱き移動だし。
『*…私はアメリアが構わないのならそれでいい、安全ではあるが……完全にそれ続けてたら依存するような生活になるぞ?』
か、家事はしてるし…甘えさせてるし…あれ、ヤバイのかな…。
『*…私は、外堀を埋められて行ってるようにしか聞こえんが…。死にたくなる程逃げたくなったら言えばいい、協力しよう。
*さて、このままでは本当に行けない。この遅い足でも全力かつ相手をハメるのなら…殺すつもりで追いかけなければなァ…?=)』
殺しちゃダメだよ。
『*つもりだ、つもり。人間を追いかけ回すなんて楽し過ぎるんだ。
*…まぁ、アメリアとフリスクは別だがな。』
キャラはそう言いながら周りの地形を見るためにキョロキョロと辺りを見渡す。Frisk達は完全に見えなくなっており、まだまだ林は多い。キャラはLVを使った跳躍をして、ひとっ飛びで木の上にまで登った。
『*…やはり林を渡りながらが基本か…だが更地に出た時どうするか。…ああ、足遅いって不便だ…。』
うぐぐ、と言いながら木と木を高速で渡るキャラ。まぁこのくらいは許そう、そうじゃないと林から出るのに日が暮れてしまう。
『*…?……!!やっと見つけた…!でもこれで下に降りて走ってもどうにもならん…。』
走って行っても距離を離されて終わりだろう。さて、キャラはどうするのか。
『*…そうだ。いっそ叩き潰す勢いでタッチするか。』
キャラは木と木を静かに渡り、気付かれないように近付く。
下で姫抱きされているSionちゃんとしながら走っているFrisk。着地地点をそこに合わせ、キャラは木を踏み台にするようにグッと蹴り…
『*…タッチ!!』
高速でFrisk達に突っ込むものの、寸前で気付いたFriskに回避されていた。爆発したような雪煙が上がり、相手も私達も見えなくなる。手は雪を風圧で押しのけ、土の地面を押している。
…はいプギャー。
『*黙れアメリア!!もう一回だもう一回!!』
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カマ猫(プロフ) - エユ(このみ☆)さん» ありがとうございます!エユ(このみ☆)さん毎回コメントくれるの本当励みになります(*^ω^*)体調崩さない程度に楽しく書かせて頂きます!コメントありがとうございます。 (2019年8月14日 22時) (レス) id: 6d716ce25d (このIDを非表示/違反報告)
エユ(このみ☆)(プロフ) - またまた続編、おめでとうございます!(なんだか毎回コメント書いている気もします←)体調を崩さない程度に、頑張ってください!(これもコメントで言った気がします…←) (2019年8月14日 22時) (レス) id: 565c3a754b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カマ猫 x他1人 | 作成日時:2019年8月14日 22時