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一仕事 ページ4

「凄い…人間なのに魔力を自在に扱えるなんて…」

「何だ?お前さんも興味あるのか?」

意外だな、なんて小馬鹿にするSansに
苛つきながらもナイフ投げなかった私、偉い。

「【Disappointment(失意)】終わったら
魔力を使った新研究始めてもいいかもね。」

「……だな。」

アメリア達がくれた情報は
どれも興味深いものばかりだ。
私もSansもハマりすぎて
1週間くらい昼夜問わず続けてしまいそうな程に。

アメリア達が結界を張ってくれている間に
此方は此方でもう一度複製を取ろう。
一つ前のモノでもいいけれど、
強引に剥ぎ取ったから完全な複製とはいえないし。

「Sion…もしかして夜更かしで仕上げるつもり?」

Charaが細かい装飾を施された銀色のトレーで
運んできた珈琲を手渡しながら言った。
運ぶカップはいつもより多め。
中に淹れた液体の色もカップごとに違うし、
恐らくはアメリア達にも運ぶのだろう。
…相変わらず優しいな。

「…夜更かしっていうか…
どちらかといえばオールするつもり。」

じゃないと3日じゃなくなるよ?
受け取った珈琲を口に含みながら
そういった視線だけを投げ掛けると
Charaは苦虫を噛んだような表情で
少しでもキツくなったら絶対中断して、と
絞り出すような声をあげた。

「…Charaも意外とSans似?」

「……さぁ、どうだろう?」

決して口には出さないけど恐らく似ている…筈。
だってほら…笑顔なのに目が笑ってない所とか
Sansにそっくりじゃないか。

「……大人しく従っておこうかな。」

「懸命で良い判断だね!」

パッと更に笑顔になったCharaだが
未だに目元は笑っていない。
…割と本気で怖いな?

「私よりアメリアの方が大仕事なんだ。
私を心配するくらいなら彼女を心配やって。
…そうとなったら冷めないうちに
そのトレーのココア渡してきなよ!」

行った行った!と手で払う仕草をすると
苦笑しながらもCharaは
アメリア達の方へと向かっていった。

私も一仕事頑張らないとな…

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なぎ(プロフ) - 零ノ花さん» 熊本!盲点でした、今度行った時食べてみます! (2019年8月6日 1時) (レス) id: 3e76a70370 (このIDを非表示/違反報告)
零ノ花(プロフ) - なぎさん» おや?九州の醤油をご賞味ありますか?経験談ですが熊本の醤油はかなり甘めですよ。行く機会があればお試し下さい。コメントありがとうございます! (2019年8月6日 0時) (レス) id: fd8ff30996 (このIDを非表示/違反報告)
カマ猫(プロフ) - なぎさん» しまった隙を与えちゃった!へぇ、好みに別れるんですね〜。甘党な私ならワンチャンあるかな…?教えて頂きありがとうございます! (2019年8月5日 22時) (レス) id: 6d716ce25d (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - カマ猫さん» あー・・・味の好みは人によるので、色々です。九州の刺身醤油はかなり甘いですよ、私は好きですけど祖父は嫌いらしいです。(隙自語) (2019年8月5日 22時) (レス) id: 3e76a70370 (このIDを非表示/違反報告)
カマ猫(プロフ) - なぎさん» マジですか!?私食べた事ないんですよね…甘い醤油。四国にいる従姉妹に聞いたら不味いって言うんで不味い物だと思ってたんですけど、その辺しっかり舌に合うよう調整されてるんですかね…?コメントありがとうございます! (2019年8月5日 22時) (レス) id: 6d716ce25d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カマ猫 x他1人 | 作成日時:2019年7月24日 23時

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