何でも屋のイケメン女子【名探偵コナン】

二件目　FACT ページ4

「じゃあご飯食べながらで悪いけど君について教えてもらっていいかな？」


にこやかに訪ねてきたその人は、とっても安心できる声で別の世界から来たことを信じてくれそうだと思った。


『え〜と、私の名前は津雲加奈です。17歳で高校から帰る途中に通り魔に刺され、死んだ………はずでした』

「………ではここが何処かは全く分からないんだね。公園で寝ていた理由も」

『はい、なにがなんだかさっぱり分からないんです。』


「うーん」と唸って頭をひねっているということは疑っているんだろうか。まぁ、当たり前の反応だよね！！

私も訳分かんない！


「ということは帰る場所は」

『無いですね！』

「泊まる場所は」

『ｸﾞｯ 無いんです』

「この後の計画は」

『………無いんです』


ヤバいじゃん！！！どーすんの！？野垂れ死ぬよ！？そもそも此処は何処ですか？？

てか私、この人の名前も知らねぇし！！！


『あの………あなたの事を教えてもらっていいですか？』

「あぁ、私は雨宮A。22歳です！"何でも屋"の「FACT」で働いてるよ………………ねぇ加奈ちゃん」


私の名前を呼ぶと、ニヤリと笑うAさんは悔しいくらいに様になっていた。


「何でも屋って言っても「浮気調査」だったり「ペット探し」みたいに、やってることは探偵と変わらないんだよね〜」


ニヤニヤしながら話すAさんは何かを言いたいみたいだ。


「加奈ちゃん、「FACT」で働く気はないかな？」

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