何でも屋のイケメン女子【名探偵コナン】

十六件目　必要最低限 ページ19

Aside



『お邪魔します』


「あぁ。コーヒーでも入れようか」


『結構です』


「Aさん、座ったら？」


『結構です。すぐに終わらせますから』



２人はいつもは私が出さないような殺気を出していることに少しすくんでいる。



「A、津雲加奈とは何者なんだ」


『加奈ちゃんは私の妹ですよ？』


「でも戸籍がないよね？しかも今までAさんに妹がいるなんて聞いたことなかったし。それに一緒に住んでるんでしょ？」


『加奈ちゃんを疑ってるんだね？ねぇ、それなりの覚悟はしてるんだよね』


「「………………」」


『加奈ちゃんを疑ってことは、私を疑うのと一緒。加奈ちゃんは私の妹だ！
　私がただの情報を交換する相手と一緒に住んでる妹の加奈ちゃん………どちらを信じたいと思いますか？』


「だけど今まで加奈さんは何を！」


『はぁ。私や加奈ちゃんについて知りたいなら湊大に聞いてください。私は貴方達が加奈ちゃんを信じれるようになるまで会いたくありません。私は自分の家族を傷つける人が大嫌いだ！』


「しかし！」


『情報提供はします。さようなら』



これでいい。これでいいんだ。

私は沖矢さんやコナン君と必要最低限付き合えばいい。

これで加奈ちゃんが不安な思いをしないなら………




ーコナンsideー


確かに加奈さんが怪しいとは思えない。

でもいきなりAさんが一緒に住みだすなんて心配だったんだ。

大嫌い………会いたくない………………

ふと赤井さんの方をみると今にも死にそうな顔をしていた。



『赤井さん………今にも死にそうな顔してるよ』


「坊や………君も泣いてるぞ」



いつも笑っているAさんが声を荒げて怒りを露にしていた。

それにあの殺気。

湊大さんに聞くか………………

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