キンプリの紅一点の兄は国民的アイドル！？

恋をしないわけ ページ35

相葉side

俺の妹であるAは

ジャニーズで恋愛したくない

そう言ってた

でも、唯一の紅一点なんて

みんなからすれば高嶺の花で

憧れの的で

好きにならないなんて無理な話だ。

でも、

Aが恋をしない。

そういうのはわけがある

それはAの過去に関係あるんだ。

Aには恋人がいた。

イケメンで

頭も良くて

性格もいい

みんなからも好かれる

そんな完璧な彼。

Aはそんな彼が大好きだった

彼もまたAを愛していた。

Aは彼氏である

圭人を大事にしていた

もちろん圭人も。

圭人は踊ることと歌うことが大好きだった

Aと圭人はよく2人で踊っていて

ほんとに仲良しで

でも、ある日

圭人は事故にあった

命は助かったものの

声は出なくなり

足を強打したことにより

足は動かなくなった

たった一つの出来事で

彼は大切なものを2つも奪われたんだ。

その日から圭人は人が変わってしまった

それでもAはそばにいて

支え続けた

リハビリにも行って、

『圭人、もう少しだよ！』

『がんばったね！』

そう言って励まし続けた

でも、

「うるさい。もうほっといてくれよ！」

「お前はいいよな、ダンスも踊れるし歌も歌える。俺にはもう何も無い」

『そんなことない！』

「お前に何がわかるんだよ！」

そんな時だった

母さんが亡くなって

Aはジャニーさんに引き取られた

ジャニーさんのとこに行ってから

圭人は

「もう来ないでくれよ…」

そう言って面会謝絶を命じた。

それからAはジャニーズに入り

キンプリとしてデビューすることになった。

圭人のことで自分を責めてるAは

一生圭人のそばに居るって決めたんだ。

圭人だけが、Aの生きる意味だったから。

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