不破先輩はイケメンすぎる【呪術廻戦】

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伏黒恵 side

「うわー、久しぶりだわお祭りって！」
「あんまりはしゃぐな、任務のついでに来ただけだからな」
「りんご飴ー、かき氷っ！」
「だからはしゃぐな！」
「いいよ恵、久しぶりなんだから」

蒸し暑い七月の半ば。高専一年プラスA先輩は神社の近くでの任務を終えたところだった。五条先生の粋な計らいにより、今日は特別に『お祭り楽しんでおいで』と許可を出して貰い、出店がずらりと並んでいる道に降りてきた。

「不破先輩まで...」

「ほーらAさんもそう言ってんだし！私アレ！かき氷！」
「バッカお祭りと言ったら射的だろうが！」

「なんかデジャヴ...」

「そうだねー、こっから近いのは...あそこにかき氷の模擬店あるよ。そっから行こっか」

心做しかA先輩もいつもより興奮しているようだった。

「おっしゃあ！私ブルーハワイ！」
「俺コーラー！」
「私みぞれ！」

黒い集団がワチャワチャと模擬店前ではしゃいでいる姿。傍から見れば実にシュールだろう。


***


「はーい買ってきたよ」

両手にかき氷を四つ抱えた先輩が出店から外れた道で待っていた俺らの方へ向かってきた。

「ありがとー先輩！」
「これコーラで悠仁、これ野薔薇、これ恵！」

はい、と渡された黄色いシロップのかき氷を受け取る。一口口に入れるとひんやりとした舌触りとシロップの甘い味。久しぶりに食べた。

「ん〜美味し〜」
「かき氷ってうちで作ってもあんま美味しくないんだよな〜」
「雰囲気の問題かもねぇ」

「...痛ッ！頭！キーンって来た！」
「一気に食べすぎるからだろ」


こんなうるさいのもたまにはいいな、と一人思った日であった。

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