不破先輩はイケメンすぎる【呪術廻戦】

5 ページ6

「...Aさんは気づいたの」

「は？先輩が？」

「1センチしか切ってないのに、気づいたの。美容院行くって伝えたし切る直前にも会ったアンタらも気づかなかったのに、Aさんは気づいたの！」

「...A先輩と比べるのは」

「...それで、ケア毎日頑張ってるって褒めてもらった......」

「嘘だろオイ...」

虎杖、絶句。
俺も開いた口が塞がらない。

1センチだぞ？なんで気づくんだよ...


「...不破先輩レベルを俺らに求めるな。
あの人は次元が違う」

「Aさんほど紳士な人もそうそういないのかしら」



その時、ガラリと扉が開いた。外から入って来たのは目隠しをした先生...五条先生だ。


「二十分遅刻ですよ。今日は遅すぎます」
「...恵」

五条先生の口から出たのはそんな弱々しい一言だった。

「どうしたのよ、そんな辛気臭い面して」

目隠しの下の目は見えないが、頬は下がり落ち込んでいるように見える。

「Aが...」

「？先輩がどうかしたの？」

「Aが、LINEくれて...」


差し出されたのは五条先生のスマホ。不破先輩とのトーク画面だった。

「？どれよ」


席を立って三人で五条先生のスマホを囲む。

五条悟ごめーんA昨日一緒に行った任務 報告書任せてい?
A構いませんよ
五条悟ありがと! なんか奢ったげるA大丈夫です。五条先生がいつも仕事頑張っていらっしゃって忙しいのは知ってますから。
Aいつものお礼にすらならないと思いますが、ほんの気持ちとして受け取ってください



「なんでこんなイケメンなこと言えるの...僕一瞬女になるかと思った...」
「嫁に行きたい」
「先輩のイケメン度合いはプライスレス...」

190の大男と高校生三人がスマホの液晶に向かって手を合わせるというシュールな光景が繰り出された。

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す