大好きだから （宗像草太）

扉が四つ ページ6

スズメ「えっ？！どうなってるの？！」


扉を開けて、一番に目に飛び込んできたのはとても綺麗な星空だった


紫や水色、黄緑色などが綺麗にグラデーションになっている空の下には草原があり、心地の良い風が吹いていた


不思議でたまらなかった私は扉の向こうへ足を踏み出した


が、しかし


スズメ「あれっ？行けない？」


何度入っても通り抜けるだけで何も起こらない


なにが起こっているのか分からず、混乱していると足元に小さな像のようなものがあることに気がついた


スズメ「何だろう、これ」


ジッと見つめていと、どこからか 声が聞こえてきた


「━━━━━」


それを聞いていると何故かこの像がとても気になってきた


私は足元にあった像をゆっくり持ち上げた。するとそれは意外とすんなりと持ち上がった


スズメ「！冷たい…」


その像は凍っていたかのように冷たかった


スズメ「何なんだろう。これ…」


扉の方に目線を向け、考えているといきなりドクッっと手元が震えた


急いで目線を手元に戻すとそこには小さく白いもふもふした何かが私の手の中にあった


スズメ「きゃぁ！！」


びっくりして手を離すとそれは物凄い速さでピョンピョンと跳んで走り去っていった


スズメ「なになになになに？？？？？」

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