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真っ赤な君の話 ページ30

光「で?圭人どうしたのさ?」



隣では頭を押さえた高木が机にうつ伏せて痛いと文句を漏らしている。



んーと...えーと...



と何故か悩んでいる圭人の横に座ると



圭「ただ...会いたかッたから?」



なんて首をかしげて俺の方を見る。



これが無意識か意図してやってるのかは知らないが、



今の俺にはかなりの大ダメージだ。




可愛い。うん。可愛い。





なんて短く完結させる語彙力の無い俺。




なんというか...可愛いし、嬉しいのもあるが...


これが恋愛的に好きだろうが好きじゃなかろうが、普通に言われたら嬉しい。




多分圭人だからより嬉しいのだろう。




光「そっか。俺も会いたかったよ。」




ふんわりと笑えば、前のふたりはうわ珍しいとまるで変なものを見るかのような声を上げる。




失礼だなぁ。




なんて思うも、横では慌てふためいて目を逸らす圭人がいて心が癒される。



あ...耳赤い。




綺麗な金色の耳に掛かった髪によく映えて見える赤い耳。



光「可愛い。」




声に出したなんて気が付かない俺は、さらに自分の首を絞めるかのようになんとなく手が伸びて




圭人の耳を触って撫でていた。




圭「あの...えと...ぁ...ひか...くん?」



目が泳いで手をぎゅっと握っている圭人を見て我に返ったのか




光「!?うわ!?ごめん!?なんか...その...」



ガタンと椅子を立ち上がれば、手の甲を口元にあて、顔を真っ赤にした。(というのを後から薮に聞いた)




光「ごめん...その...」




圭「いや...その...大丈夫」



二人の世界に浸っている俺らに嫌気がさしたのか




高「俺らの事置いてかないでくれる??」



薮「てか俺らいるの分かってる?」



なんて俺らの顔を交互に見てため息をついていた。




あ〜...薮達帰ってくんねぇかなぁ...



なんて本来の先客を追い返したい気持ちを閉じ込めながら、真っ赤な君を横目で見ていた。

鈍感な話→←悪戯の話《kt》



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ミミズク(プロフ) - nekoさん» わ~!有難うございます!!そう言ってもらえるのが一番嬉しいです!!これからも更新頑張ります^^* (2017年8月11日 9時) (レス) id: 40817227f9 (このIDを非表示/違反報告)
neko - この作品、好きですーー! (2017年8月9日 11時) (レス) id: 2adefd97cb (このIDを非表示/違反報告)
neko - 更新頑張ってください! (2017年8月9日 11時) (レス) id: 2adefd97cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミミズク | 作成日時:2017年7月28日 21時

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