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お家の話 ページ14

光「あッつ...やっぱり夕方でも暑いか。」

いつも通りの道を歩けば、夕日に照らされる海が見えてきた。

光「あ。」

圭人「あ!光くん!夕方に来たんだね〜!」

思わず間抜けな声が漏れてしまった。

今日は合わないと思っていた彼がなぜだか、いつもの場所に座っていた。

光「てっきり約束してなかったから今日は会わないと思ってたんだけど...」

そう言いながら、隣に座れば

圭人「ふふ、朝から待ってた...なんて言ったらどうする?」

光「はぁ!?お前朝からとか馬鹿なのか?熱中症になるだろ!!」

あまりの衝撃の事実に声を上げ、相手の頬を両手で包み込みグルンとこちらを強制的に向かせれば

圭「わ〜!そうじゃないと会えないと思ったんだよ!!」

とワーワー相手は謝れば、

光「今日は海お預けだばか!こっちこい!」

段差を降りれば相手の腕を、今度は俺が無理矢理引き、後ろからは待ってよ〜なんて情けない声が聞こえてくる。

そんな声が聞こえてないというように大股でグングンと進んでいく、

そこには

圭「うわ〜ッメルヘンなおうち!」

光「俺の家な。」

俺の家がある

圭人曰く


圭「白雪姫の小人のおうちみたい〜!小人居るかなぁ?」


なんて小さい女の子のようなことを言いながら、俺の家にお邪魔しま〜すと一声かけて入っていった。

家の中を涼しくすれば、木の机に冷たいお茶を置き、椅子を引けば

光「ほら、座れよ」

と促した。

圭人はそこにちょこんと座れば有難うと律儀に礼を言う。
俺は圭人の目の前に座れば、圭人は珍しそうにキョロキョロと辺りを見渡した。

すると何かが目に止まったのか、あ。と声を漏らしてそれに駆け寄っていく。

そこには

一つの小さなキャンバスに描かれた海の絵が飾ってあった。

圭「素敵な絵だねぇ〜これ!」

光「あぁ...俺が描いたやつだよ」

圭「光くんが描いたの!?」

前のめりに俺にぐんと近づけば、凄い凄い!と目を輝かせて褒めてきた。

嬉しそうだなぁ

なんて思いながらも、

光「...絵...気に入ったのなら描いてやろうか?」

圭「え!いいの!?」

やったーと飛び跳ねながら喜ぶ圭人を見ていると自然に笑みが浮かんだ。

半場無理やりだが次の約束も取り付けられた。




...あれ。なんで俺そんな事してんだろ。

...サンドイッチ作る為だっけか。

なんで...?

友達が少ないから、俺嬉しいんだな。

横で子供のように喜ぶ相手を見ながら、俺は無理矢理自己完結させた。

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ミミズク(プロフ) - nekoさん» わ~!有難うございます!!そう言ってもらえるのが一番嬉しいです!!これからも更新頑張ります^^* (2017年8月11日 9時) (レス) id: 40817227f9 (このIDを非表示/違反報告)
neko - この作品、好きですーー! (2017年8月9日 11時) (レス) id: 2adefd97cb (このIDを非表示/違反報告)
neko - 更新頑張ってください! (2017年8月9日 11時) (レス) id: 2adefd97cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミミズク | 作成日時:2017年7月28日 21時

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