金髪美女の海賊 4

紫の後悔 ページ44

side shima(過去編)


彼奴の家族も俺の家族もライバル店ではあったけど仲が良く、必然俺と篠村も仲が良かった

学校も一緒で割と有名な全寮制の学校に入った

俺の故郷から離れてたのに母校がこの村にあったのはそのせいや

因みに俺は凄いモテていて学校では告白されまくった
興味が無くて全部フッてたんやけどな

ある日篠村の妹に告白された

そういう目で見た事が無くて断ろうとしたんやけど

篠(妹)「フッていいの？」
島「は？」
篠(妹)「私が泣きついたら今の関係ぐちゃぐちゃになっちゃうよ？」
島「っ！？ふざけんな！」

10歳になってすぐのガキでも友達失う怖さくらい分かっとった。逆らえんかった

篠(妹)「じゃあ、付き合ってね。雄也♡」

そこから地獄やった
何をするにも制限がかかって、別の女と話せば篠村の妹はヒステリーを起こして何処でも叫びまくった

俺は怖くなった

だからあの夜、俺は学校の屋上に篠村の妹と行き突き落とした

島「もう無理なんや。お前怖いんよ」
篠(妹)「は？何言ってんの？…えっ？」

突き飛ばした体は重力に抗う事無く地面に叩き付けられた

島「すまんな」

俺は何事も無かったかのようにその場を去った

翌日、死体が発見され篠村は俺が殺したのではないかと疑った

島「んな事する訳無いやん」
篠「ある！萌恵は昨日雄也に呼び出されたって言って喜んでた！」

その言葉で教室内はザワついた
けど、俺は戸惑う事無く用意していた言葉を吐いた

島「フルために校門に呼び出したんよ。こんなにヒステリー起こす奴無理やから別れるって。それで俺は寮の部屋に戻った」
篠「なっ！？」

篠村は言葉を詰まらせた。俺は万が一呼び出した場所まで篠村に伝えていたらという事も考えて初め校門で会おうと言ってあったから、何も間違いは無い

その他の奴らは成程みたいな事を言っていた

そら、この学校で何回もヒステリーを起こしてたのだから俺が耐えきれんくて別れたと言っても誰も違和感なんか持たへん
それで別れを告げられた篠村の妹はヒステリーを起こして飛び降りた…

その話に誰も違和感を持たんかった

やから俺は疑われる事もなく逆に解放されて良かったなみたいな事も言われた


けど、事件はそれだけじゃ終わらへんかった







To Be Continued

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