金髪美女の海賊 4

航海150日目 ページ32

side shima


廃校に向かう最中…
何故此処を指名したのか自分でも疑問だった

今から向かう廃校は俺が彼奴の家族を殺 した場所だったからだ
普通ならそんな場所もう来たくないと思うだろう

じゃあ何故此処を指名したのかと言うと答えは何となくだ
本能的に此処なのではないかと思ったのだ

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俺がまだこの島に暮らしていた時は廃校じゃ無かった為しっかりとした道があったが今はその影もなく草や木が行く手を阻む様に生い茂っている

感覚的に覚えていてもうすぐで着くのが分かった

島「この森抜けたらもうすぐや！」
船「了解！志麻くんちゃんと構えといてな！！」
島「分かっとる！！」

森を抜け開けた先には汚れて古ぼけた校舎が佇んでいた
そして校舎の前に広がる校庭にせん子は居た

両手を縛り上げられ木の棒に括り付けられて今すぐにでも火炙りが出来そうな状態だった

島「せん子！！」
船「せん子ちゃん！！」

周りを注意しながら駆け寄るとせん子は閉じていた目を開いた

ただ、開いた目は酷く虚ろだった
くすんでいて何も映していない様だ

船「まさか何か薬を打たれたんか？」
島「やったら早く連れて帰らんと！！」

慌ててせん子を縛っていた縄を解き地面に降ろす
直ぐにここから離れようとしたがそれは彼奴によって阻まれた

島「篠村…」
篠村「久しぶりだな、島崎」

やはり此奴だったか…
そうなれば今すぐにでもぶっ飛ばしてせん子に盛った薬の治療薬を出させれば済む話だ

島「センラ、せん子を頼むで」
船「分かってます」

互いに目配せをし俺が構えると篠村は落ち着いた様に話し出した

篠「まぁ落ち着けよ。折角久しぶりに会えたんだこの時間を楽しもうぜ？」
島「ふざけんなや！」
篠「くくっ…さぁせん子！！島崎を殺せ！」

此奴は何を言っているんや？
せん子がそんな事する筈無いやん

船「えっ？せん子ちゃん？」
『…』

突然立ち上がったせん子は殺気を放ちながら俺へと向かってくる

ｷﾝｯ

島「くっ…せん子！どうしたんや！？」
『…』

何処から取り出したのかその手にはナイフが握られており、容赦なく俺を攻撃してきた
寸でのところで短剣を抜き取り応戦したが訳が分からない

何があったんや…せん子！







To Be Continued
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
人物メモ
篠村 凌也 ＊sinomura ryouya

志麻の元友人ある事件によりお互いがお互いを憎んでいる

以後表記 篠「」

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