金髪美女の海賊 4

航海142日目 ページ24

side no


紫髪の男と金髪の男が役所から出ていく姿を監視する男が1人

2人が駆けて行く方角を見て男はニヤリと笑う

彼らが向かったのは男の使っていたアトリエのうちの一つ

？「――――」

彼の呟きは誰に聞かれる訳でもなく街の喧騒の中に飲まれていった





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side senra


街から外れ人が居なくなった道をひたすら走る
向かっているのは使われていないアトリエ…

志麻くんは誰の仕業か見当がついているらしく殺気を滾らせながら走っている

島「あった。あれや」

着いたのは外見からして豪華な家でこれが家主の居ないアトリエだとは思えなかった

船「随分大きいですね。アトリエとしてしか使ってなかったのが勿体ないくらい」
島「金の無駄遣いが好きな奴なんやろ。行くでセンラ」
船「分かりました」

武器を構えながら玄関の扉を開ける
なんの抵抗も無く開いた扉から中に入れば広い玄関ホールに十字架が1つ置いてあった

そこには人が磔になっていて…

島「なっ…しま子！？」
船「早く降ろさんと！」

急いで降ろし状態を確認する

し「………」
船「意識が無いけど、呼吸は安定しとるし大丈夫やね。」
島「そうか…他の3人は何処や？」
船「分からへん…部屋の中を探索してみましょ」
島「せやな。しま子は俺が持ってくわ」

そう言ってしま子ちゃんを背負い歩き始める

船「それにしても広いね」
島「それに人の気配も無いな」

それでも念の為にと部屋を一つ一つ確認するが他の3人は何処にもいなかった

その代わり文字の書かれた紙が作業台に置かれていた

島「《middle night》…どういう意味や？」
船「タイムリミットやない？真夜中までってそんなに時間無いで」
島「クソッ…！」
船「坂田達にも言って印のしてある所を回らんと！」

その為には早く合流しんと…

坂田がうらたんにもう言ったのであれば皆探しに行ってるはずや
船に戻ったところで誰も居らんかもしぃひん

否、どっちみちしま子ちゃんも置いてこなあかんし

ここからは二手に分かれた方がええな

船「しま子ちゃんを預ける為にも１回船に戻るんで志麻くんはマークの所行ってくれん」
島「分かった。センラしま子頼むで」
船「任せとき」

一人一人の行動は危険が伴う
本来なら分かれるべきじゃないけど、今回は例外や

ホンマに気ぃつけてな志麻くん…








To Be Continued

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