怪盗ジョーカー〜心を失ったドールを救え！2〜

どうしても会いたい！ ページ5

ダークアイを見送った後、リビングでクイーンに事情を説明する。
「なるほどね...ストーンちゃん、これからどうするの？」
『......アイリスに、会いたい』
「「「えっ？」」」
ジョーカー以外の全員が驚いて言った。
ジョーカーだけはまるで全てを分かっていたかのように真顔で自身の推理を語った。
「...やっぱりか。アイリスのスズをあんなに欲しがって、自分の本体まで取り返して、屋敷から抜け出した。それはあのマルクスっていうヤツがアイリスを売り飛ばしたからだろ？わざわざ売り飛ばしたんだから、アイリスになにかの恨みがあったとも考えられるしな。それで、盗まれたフリしてマルクスの目から逃れた...ってことだよな」
ストーンはうなずく。
「で、でも、ストーンさん、アイリスさんがどこにいるか...分かるんスか？」
ストーンはまたまた迷いもなくうなずく。
そして、首もとのスズを触り、シャランと音をならした。
『これが...あるから。』
「そのスズ...なにか不思議なものなの？さっきから思っていたんだけど」
クイーンは美しいアイリスのスズを眺める。
「あぁ。ストーンの大事なスズなんだってさ。アイリスからもらった宝物。そのスズは不思議な力を持っていて、探している人物をピタリと当ててくれる...そうだよね、ストーン？」
スペードが分かりやすくまとめ、ストーンはうなずく。
クイーンはスズの力を理解し、スズを不思議そうに眺め始めた。
「不思議ねぇ...探している人物が分かるなんて、すごいわ。でも、どうやって分かるの？スズが動くの？」
「動くわけねぇだろっ！？」

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