怪盗ジョーカー〜心を失ったドールを救え！2〜

トリックを思いついたジョーカー ページ40

★ジョーカー★
(ストーン...絶対戻ってこいよ！)
「ジョーカーさん、ストーンさんが全然動かないんス。話しかけても反応がないし...」
「ん〜寝てんじゃねーの？」
「戦い中にっスか！？」
そろそろイメージガムの効果も切れてしまう。
ハチ達にバレたら結局マルクスにもバレてしまうから、ストーンがいないことが気づかれてしまう。
ジョーカーは、適当にながしながら戦い続ける。
『ふん、ただ見てるだけもつまらないな』
マルクスはスイッチを押した。
ひゅんっ
「...は？」
「これは、矢かっ！？」
火のついた矢が壁からとび、少しでも触れれば火傷してしまう。避けながら戦いつつ、人形を傷つけないようにしているため、とても体力を奪われる。
「ブラッディレイン！」
そこでシャドウは矢が発射されている元の場所の機械を攻撃した。
しかし、全く効いていない。
「お兄ちゃんの攻撃が効いてない！？」
「だろうな、ただの機械なわけがないぜっ！」
トランプで叩きながらジョーカーが叫ぶ。
「なにか他の方法はないの！？」
「...スペード！ローズ！クイーン！」
「え？どうしたの？ジョーカー」
「なにか思いついたのかい？」
「でも、人形はどうするのよ！？なにか思いついたとしても、このままじゃ、身動きがとれないわっ！」
「それは、シャドウがどうにかするぜ」
ジョーカーがシャドウの肩にポンッと手を置いて言った。
「おい！？」
「まぁまぁ、ピンチを切り抜けるトリックをひらめいたんだ。クイーン！ガラスを四角く切ってくれ！」
「四角く？」
クイーンはよくわからなかったが、とりあえずガラスを四角く切り離す。
それを見ていたマルクスは思った。
(なにを...するつもりだ？)

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