怪盗ジョーカー〜心を失ったドールを救え！2〜

１つの謎の手紙 ページ21

〜クイーン〜
「この紙...！」
「まるで私達が来ることが分かっていたみたい...」
『ご主人様...』
それは、１つの紙だった。
「なんで...？でもこれって...」
その紙に刻まれていた言葉は...
『アイリスは、ミスター金有に、預けていた。今日返してもらうためにやってきた。絵画と共にな。警察にバレたら面倒だから、預けておいたのだ。金はきちんと払うと約束している。まぁ、怪盗に盗まれそうになったのだから、少ししか払うつもりはないがな。それと、お前はなにか勘違いをしていないか？まぁいい。お前がこの紙を見つけることは分かっていた。

マルクス』

「なによこの微妙な終わりかたの手紙は！」
『手紙なの？』
「そうよ！明らかにストーンちゃんに向けての手紙でしょ！？」
『書いてないけど...そうっぽいね。』
「アイリスちゃんは返ってくるんだね！良かったね、ストーンちゃん！」
『うん...』
(なにか、おかしい。コレクションを盗まれることをなによりも嫌がっていたご主人様が、実験成功者のアイリスをミスター金有に？私にはここに売り飛ばしたとちゃんと言っていた。でも、私がアイリスに会いに行こうとした時も...さりげなく、邪魔をされた気がする。)
ストーンの心のつっかえはどんどん大きくなっていった。

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