ふろむ神奈川。〜K . T〜

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私は、今、海人の海を作ってます！


「で、ネックレスエピ教えてよ！」



貴「うん。えっーと、私ね、幼稚園の年長になる前にね、ここ(東京)に引っ越して来たのね？」


「えー！そうだったんだ！」



貴「でね、引っ越す前はね、湘南に住んでてね、私の家はね海沿いにあったんだけど―」


「うん」


貴「私のすぐ隣のお家の子がね、一つ上くらいだったかな、まぁそれくらいの男の子が住んでてね。海でよく、一緒に遊んでたの。」


貴「それでね、私がね引っ越すんだってみたいなことを言ったらね」


「うん」



貴「その、男の子がねまた会ったとき分かるように合言葉作ろ！って言ってきたの。」



貴「それで、合言葉がこれ。」


と言いながら、私は貝殻のネックレスの中から小さなメモを出して見せた。



小さなメモに、読めるか読めないかぐらいの少し汚い字？小さい子の字で書いてあったのは




　 ふろむかながわ。




全部ひらがなでふろむ神奈川と書いてあった。




貴「それで、この合言葉を無くさないために、その男の子と海の砂浜でメモが入る貝殻を探してネックレスにしたの。」



貴「だから！これは私の宝物なの。」



「ふーん。もしかしてその男の子ってこの子？」


と、テーブルにある写真を指さした。



貴「分からないんだけどね。もし、この子がこのネックレスを持ってれば、この子なんだけどね。(笑)」



「そうだね。ねぇ？その子に会いたい？」



貴「どうだろう。私は会いたいけど、この子が貝殻をもう持ってなくて、私と遊んだりしたことを忘れてたら、悲しいよね。」



「確かにね。そうだよね。」



貴「あっ海できたぁ！」



「えっ？本当に喋りながら作ってたの？」


貴「うん！」


「天才かよ(笑)」


貴「次は海人の人だー！」

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