Hope..498 ページ48
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それから、4日後のこと───…
海人くんからLINEきた。
最初は既読はついてるのに、無視されてる?
って思ってたけど…
瑞稀から、すぐには無理だけど、絶対にLINEするから待っててあげて。と言われた。
なんで理由、教えてくれなかったのか、
わからなかったけど…でも…
海人Aちゃん、ごめん!
海人スマホ、水没しちゃって使えなかったの
海人バレンタインチョコ、瑞稀から貰っちゃった。美味しかったよ。ありがとう
そして、必死に動いて謝るペンギンのスタンプ。
と、ともに…
海人デビューの件、LINEしてくれて、ありがとう
海人すごい嬉しかった。頑張るね!
…て。
海人くん…
君とはギクシャクしてるはずなのにね。LINEだけで
こんな会話してるの、おかしいよね笑
だけど…なんだか海人くんらしい内容で思わず、
笑ってしまいそうになる。
でも…LINEして良かった。
これも全ては瑞稀のおかげだね。後でお礼しなきゃ…
まぁ、バレンタインチョコに関しては正直、
びっくりだけどね…笑
ガチャッ…
「A、ダンボール10個分、用意したわよ」
《ありがとう、お母さん》
「向こうに送るの1ヶ月後すぎだから、ゆっくり荷造りしなさいね。あと必要な物あれば言って」
《わかった》
…そろそろ、引越しの準備をしなければならない。
そう思うと寂しいけど…
実は昨日、パソコンで合格かどうか確認したら
見事、合格したんだよね。
イギリスの大学に通える事になったから、嬉しい判明…あぁ、引っ越すのか…って。
でも、声をとり戻すためだから。
海人くんと話すためだから…
それに、
“ すごく…Aちゃんの声が聞いてみたい ”
“ 1番にAちゃんの声を…俺に聞かせてよ ”
…って、言われた事を今でも思い出す。
あの時はびっくりして、どう反応すれば良いか
わからなかったけど。
でも、嬉しかったから…
前向きに努力すれば
いつかは、きっと声を出せると思うから…
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2019年4月11日 22時