１年越しの奇跡 ~ Future ~ 10 (ページ42)

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Hope..492 ページ42

～海人side ～

海「あ─…早く新しいの手元に来ないかな…」

紫「Aちゃんのこと気になるもんな笑」

廉「まぁ、けど返事待ちはしてるやろ。仕事が忙しいことも、わかってるやろうし」

海「…これでまた傷つけたら俺、終わりだ…」

まだ2日しかたってないけど、

いつ頃、新しいスマホをGETできるか、わからない上に会って謝る事さえ抵抗あるからな…

でも、いい加減…Aちゃんに会って、

俺が言ってしまった

“ 言ってくれなきゃ、わからないよ ” …の言葉を

撤回して謝りたい。

…なのに、まだデビューした訳ではないけど

ありがたい事に仕事が忙しくて、バタバタ状態が続いてるから、そう会えなくて…

会って謝りたい、ちゃんと向き合いたいのに

すれ違いばかりなんだ…

紫「いや、だからマイナス思考するなって笑」

廉「新しいスマホ買ったら、速攻でLINEログインして謝ればええんやから！笑」

海「そうだけど～泣」

紫耀と廉に励まされてでも、

やっぱり俺は、不安しかないよ…

心の底から全力で、Aちゃんに謝りたかった。

瑞「…へぇ、水没したんだ？海人のスマホ」

海「！！」

ふと横を見れば瑞稀が…いた。

右手には、何故か女子が持ってそうな可愛らしいラッピングされた袋を持っている。

瑞稀の表情は笑ってるけど…心做しか

真顔にも見えていて、笑ってないようにも見える。

それもそのはず。

瑞稀は俺の事を許してないからな…

海「瑞稀…」

瑞「だからだったんだ。AのLINEに既読はついたけど返事がこなかった理由は」

…え？

なんで瑞稀がそのことを知って───…

廉「もしかしてAちゃんから聞いたん？」

瑞「うん。2日前、A家に行ってたんだけど、海人にデビューおめでとうって、伝えるか悩んでたから俺が送ったほうがいいって言ったんだよね」

廉「そうやったんや」

瑞「…で、LINEしたけど、まだ返事がないって聞いたから事情聴取しようとしたら…
まさかの水没が原因だったんだな笑」

廉「こういう時に限って海人はどんくさいからな」

うっ…

ほんと、お風呂場なんか持ってこなきゃ良かった。

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