Hope..484 ページ34
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瑞稀に正しくないって、きっぱり言われて
しかも瑞稀は真面目な顔で
笑ってなくて、少し怒ってるようにも見えていて…
そりゃあ…怒るのは当然だよね。
クリスマスの時から…大晦日、年越し正月もきて、
３学期が始まって…
もう、あれから1ヶ月…半は経つのかな……
それなのに私と海人くんは
呆れるくらい、ずっとギクシャクしたままで…
ほんと情けないよね…
瑞「…俺達はずっと2人を見守ってた」
「…？」
瑞「これは2人の問題だから…俺達は手出しできないなって思って、ずっと見守ってた」
見守る…？
……あ、それって、
つまり、私と海人くんがお互いに話し合って、仲直りなるのを待つために…ってこと？
だとしたら私…申し訳ないことを…
《ごめんね瑞稀…呆れたよね》
瑞「うん。今もめっちゃ呆れてる、笑」
《だよね。でも私は正しいが正解だと思ってるの》
瑞「…え？」
正解だと、自信を持っては言いきれないけど…
でも今の状況からして、
海人くんがどうなのか、わからないけど…正しいのは間違いなかった。
瑞「どういうこと？」
《ほら海人くん、デビューしたでしょ？》
瑞「うん。まぁな」
《よくよく考えれば、私にとって海人くんは大切で…特別な友達で側にいてる事が、当たり前みたいになってきてたけど…》
瑞「……」
《クリスマスでお互い離れちゃって、それからデビュー発表されて余計に遠く感じちゃってさ》
瑞「……寂しい？」
《もちろん寂しいよ。でも海人くんの夢はデビューでもあったから逆に嬉しかった》
瑞「……」
《心からおめでとうって思ったよ》
瑞「そっか…」
《でも、お互いがギクシャクしたままだったからLINEでおめでとうって言えなくて》
それに悩まされてたら2月に入っちゃって…
おめでとうって伝えるの…半分、諦めてる自分がいてて、本当に嫌になっちゃう。
どうして私は素直になれないんだろう…
《沙耶に言われたんだ。海人くん、私からのおめでとうって言葉、待ってると思うって》
瑞「それは、ありえるな」
……やっぱり、
瑞稀でも、そう思うんだね…
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2019年4月11日 22時
