Hope..480 ページ30
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藤「イギリスに行く事を知らない、ひまわりくんのことを考えたら、あれか笑」
「…っ」
藤「焦っちゃう気持ちもわかるけど、今は自分の決意を固めるのが、1番じゃないか?」
え…?
そういえば藤原先生、さっき自分のペースでって…
言ってたっけ…
藤「なにも伝えたい事がまとまってないまま、会うとさ、確実に混乱すると思うし」
《そういうものなんですか?》
藤「俺の経験上、そうだったから笑」
《藤原先生の過去に何があったの笑》
藤「俺の話はいいんだよ笑…まっ、Aちゃんの性格的にも、ゆっくりでいいと俺は思うな」
性格って…
でも藤原先生の言う通り、混乱…してしまうのは
あるかもしれない…
伝えたい事が基本、決まってるとしても…どう伝えようかって焦っちゃうかもしれない…
《じゃあ、ゆっくり自分のペースでいきますね》
藤「おっ、認めたか?笑」
《だって、本当に急がなきゃって思ってたから》
藤「そっか。いやー…恋って難しいねぇ…」
…と、椅子に座ったまま両手を上に上げて、
背伸びをする藤原先生。
……いや、恋は関係ないよね?
《さっきから気になってましたけど》
藤「ん?」
《なんで、喉が痛みだした事と恋が関係してるんですか?何か理由あるんですよね?》
藤「…まだ、わかんない?笑」
わからないから聞いてるんだけど…笑
そんなに私って、純粋なのかな。
藤「だって、Aちゃんのこと見てたら、好きなんだな〜って伝わってくるもん笑」
《いや、意味わかんないから》
藤「それにさ、声を出したくて仕方がない…それってつまり、ひまわりくんと喋りたいからじゃん?」
私は小さく頷く…
けど、なんで私は
そう思うようになったのかな…
藤「前、会った時にも話したけどさ…Aちゃん、喉を動かすこと多くなったんじゃない?」
それは…確かにそうだ。
海人くんと喋りたい…声をだしたいって…
朱莉ちゃんが来てからも更に、そう思うようなった。
つまり────…
藤「ひまわりくんとの出会いによって、少しずつ喉の調子が悪くなったんだと思う」
「…っ」
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2019年4月11日 22時