Hope..478 ページ28
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《急になに?笑》
藤「いいからいいから」
《ないです。恋したこともないです》
…もうこの際、伝えるしかないよね。
バカにされてもいいや…
藤「え、18にもなって初恋まだ?!」
……ほらね。
こうなる事は予想ついてた。
藤「いやー…青春してないなんて、もったいない。俺が高校生の時はもっと青春してたぞー」
《なにその上から目線》
藤「ごめんごめん笑…けどAちゃん、いま恋をしているのは確かだよね」
……え、?
キョトンとしている、そんな私を見て、
藤原先生はまたも軽く笑いだす…
藤「それに、初恋もまだなら恋がなんなのか、わからなくて当然か…笑」
《ねぇ、さっきからなんなんですか?》
藤「ん?まぁ、あれだ…Aちゃん、大切に想える特別な男の友達ができたらしいじゃん笑」
…それは……海人くんのこと?
でも、なんでそれを藤原先生が知ってるの?
《私、伝えた覚えない…》
藤「Aちゃんのお母さんが言ってた」
犯人、お母さんかい。
まぁ、お母さんなら納得…口は軽い方だからね。
それはともかく…
《喉の痛みとその話、関係ないよね?》
藤「関係、大あり」
《なんで?》
海人くんにそれは関係ないはず…
それに、藤原先生が言っていた言葉がさっきから
気になって仕方ない。
だって、まるで私が海人くんに恋をしている…って、言い方じゃない?
そんなの今まで実感すらしてなかったのに…
藤「ほら、よくよく考えてみ?Aちゃんがなんで、声を取り戻そうと思えたのか…」
「……」
藤「大事な存在で特別だと、大切だと思える男友達ができた。それって素晴らしい事だろ?」
「……」
藤「だからこそ、そいつと喋りたい。声をとり戻して会話をしたいって思った。そうだろ?」
私はその質問に頷く。
紛れもなく、それが正解だから…
《私、どうすれば良いですかね…》
藤「…ん?」
私は今、海人くんとギクシャクしてる関係と
モヤモヤした気持ちを…
沙耶や瑞稀にすら打ち明けてない事を
藤原先生にだけは、素直にちゃんと打ち明けた。
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2019年4月11日 22時