Hope..464 ページ14
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女「ねぇ、確か海人くんって、大学の推薦もらってなかったっけ？」
女「そうだよね。取り消したの？」
女「え、せっかくの推薦なのに！？」
男「それが本当なら、もったいなっ！」
男「海人の奴、ここ卒業して、そのままジャニーズ事務所に就職かよ〜」
そうじゃん…
確かに海人くんは、大学の推薦もらっていた…
皆が騒いじゃう気持ちはわかるけど…それくらい、デビュー発表したのが衝撃だっからね。
沙「まじか…」
隣にいる沙耶も唖然としている。
だけど海人くんが推薦をやめ、大学に行かない理由…それには訳があるんだろうな…
男「海人が登校してきたら問い詰めるか」
男「だな」
……やっぱり皆も気になるみたい。
そりゃあそうだよね。
海人くん…せっかくの推薦を取り消しちゃうなんて、思ってもいなかったもん…
沙「A…大丈夫？」
《なにが？》
沙「あ、大丈夫ならいいんだけどさ…」
《大丈夫だよ》
私が海人くんに気にしてるのを感ずいてか、
沙耶がそっと問いかける。
まぁ…だいたい、沙耶が心配するのも私には、なんとなくわかるから。
確かに海人くんには、
正直、おめでとうとか伝えたいし謝りたいよ…
それに大学に行かない理由とかも含めて、気になるからこそ、もちろん知りたいし…
クリスマス以来…私と海人くんは
未だにこんな状態が、まだまだ続いてる訳だけど…
今、海人くんはデビュー時期で忙しいだろうから、そんな余裕はないだろうしね。
だから私は、海人くんと向き合うにあたって、
そんな急ぐ必要ないかな…って思ってる。
それが彼に対しての私の気持ちだから…
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── 放課後 ──
全ての授業を終え、それから私は沙耶と一緒に
下校するため靴箱まで向かった。
沙「あ、ちょっと私、テニス部に顔だしてくる。だからAは先に帰ってて」
《わかった》
そう言うと、沙耶はグランドに向かっていった。
ほんと沙耶は後輩想いだなぁ…
なんて思っていると、
朱「あれ…？あ、Aちゃんだ」
後ろから呼びかけられ、
振り向くと、そこには朱莉ちゃんが立っていた。
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2019年4月11日 22時
