Hope..487 ページ37
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瑞稀が帰って、しばらく時間がたった頃
私はスマホを手元に
ベッドでずっと、うつ伏せ状態になっていた。
ほんと、どうしよう…
瑞稀に言われた通りに、海人くんにLINEをする…はずなんだけど…
なんだか、ドキドキとした緊張感で…
なかなか送れないでいた。
いや、LINEしようとは思うんだよ?
でも今頃、送ってどうするの?…って、逆に思っちゃうんだよね…
さっき、瑞稀には大丈夫、海人なら喜んでくれるよ…って言ってくれたけど…
デビュー発表してから
1ヶ月たとうと、してるっていうのに…
こんなことで悩む私はやっぱり、バカバカしい…
だけど送らなきゃ、絶対に後悔するから。
ギクシャクしてて会うことも話すことも…
全然できてないけれど…
LINE…メールだけが私と海人くんの伝えられる
唯一の場だから…
海「あ!そうだ。AちゃんってLINEしてる?よかったら追加したいんだけど…」
《うん、いいよ》
去年…あの時、公園でLINEを教えたのを思い出す…
あの頃は、単なるクラスメイトな感覚だったからな…何気なくLINE教えちゃったけど…
前までは “ ジャニーズの彼 ” だったのが
今は “ King & Princeの彼 ” なんだもんな…
そんな凄いとしか言えない彼、海人くんと
声が出ない私にとっては、唯一のお互いの駆け引きだったのかもしれない。
とにかく今は
デビューのこと、ちゃんと想いを伝えなきゃ。
瑞稀と沙耶が言っていた
“ 海人なら喜んでくれる ”
“ 大丈夫、自信をもって ”
…その言葉で私はLINEしようと決めたから。
いつまでも、うずうずなんかできない。
A海人くん、デビューおめでとう
A言うの遅くなってごめんね。どうしても海人くんに伝えたかったから…
そして…私は送信した。
少し緊張するけど、あとは海人くんからの返事を
待つのみだ…って
少し、わくわくしていたにね。
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既読はついたけど、次の日も…そのまた次の日も…
海人くんからの返事は…こなかった。
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2019年4月11日 22時