１年越しの奇跡 ~ Future ~ ８ (ページ6)

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apart356 ページ6

～海人side ～

あ…そういえば……

今、ふと思い出したけど、廉はAちゃんと2人っきりだったことあるじゃん。

海「そもそも廉はさ、Aちゃんと2人っきりだった時あったじゃん」

廉「え、そうやっけ？」

海「ほら伊藤の引退試合、見に行った時だよ」

紫「あ～サマステ初日にサボったやつな」

廉「…せやったな。今思い出したわ笑」

海「えっ、忘れてたとか言わせないから！反省してんのほんとに！？」

廉「充分に反省してるって。ただ、Aちゃんと一緒に試合みてたの忘れとっただけやし笑」

いやいや…だからって…

廉、絶対に忘れてたよ。その苦笑い気味な顔は。

紫「夏休み中にお前ら、喧嘩勃発してたもんな笑」

海「しかも、Aちゃんとまさかの2人で試合みてたとかさぁ…参ったよ」

廉「もう終わったことやん笑…なに、嫉妬？笑」

海「嫉妬じゃないし！」

確かに…あの時は、軽く嫉妬してたかもだけど…

そんなこと2人に言えるわけないし。

紫「でもあれは、たまたま会ったんだろ？」

廉「せやで」

海「まぁ…親友の最後の部活だし、Aちゃんが見に行きたくなるのは、わかるけど廉は…」

俺はそう言って、廉を睨む。

まじであれは、

流石の俺でもプロ意識ないって思ったよ。

廉「まっ…あの時、俺は海人より先にAちゃんのオシャレした私服姿を見てるわけやしな？笑」

紫「え、まじ？」

廉「まじまじ。先に見てしまった俺にそりゃあ、嫉妬したくはなるよな～笑」

海「……」

……なんだろう、このイラッとした気持ちは。

伊藤をさし置いて俺に喧嘩売ってる…？

コンコンッ…

「3人とも着替えた？海人くんから順番に撮影していくからね～廉くんは取材からね」

すると、スタッフさんがノックして、ドアの向こうから呼びかけてきた。

廉「あ、はい！」

紫「俺は最後かー」

海「……じゃあ行ってくる」

俺はその一言だけを呟いて、先に衣装部屋から出た。

完全に俺は、ムスッと拗ねている状態。

決して、怒ってるわけじゃないけど…あんな自慢げに言われたら、誰だって拗ねるよね。

廉「…怒らせた？笑」

紫「今のは流石に廉が悪い笑」

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