１年越しの奇跡 ~ Future ~ ８ (ページ5)

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～海人side ～

廉「会ったことあるって…まじか笑」

紫「てかさ、まずそこでいとこだって、言いきれる海人の自信がすごいわ笑」

なんて言いながら、俺を見て何故かニヤニヤしながら笑ってる2人…

それ…どういう目線なわけ？笑

海「だってAちゃん、男と関わることそんなないから。あっても俺やクラスの男子くらいだし」

紫「え、Aちゃん男嫌い？」

廉「いや…？俺、Aちゃんと2人っきりで喋ったことはないけど、男嫌いってわけじゃないやろ？」

海「うん。ただ初対面の相手にだけは、緊張するって言ってたかな」

Aちゃんの場合は多分、男嫌いで苦手っていう意識はそんなしてないんだと思う…

だけど、

声が出ない事もあって、不安もあるだろうし初対面の時にどう反応されるかわからないから…

ちょっとした怖さがあるのかもしれないな。

海「でも仲良くなれれば、どうってことないよ」

廉「俺らみたいな？」

紫「廉の場合は関西弁だから、間違ってきつく当たってそうで勘違いされそう笑」

廉「はぁ？紫耀と違って俺はAちゃんと関わり多いから大丈夫やし！」

紫「そらその言い方がな～笑…そもそも廉が関わり多いのは、沙耶ちゃんがおるからだろ笑」

海「確かに廉がAちゃんと2人っきりなるとか、まず想像つかない笑」

廉「ええねん別に。Aちゃんの側には、海人がおるんやからな～」

海人「…ぇっ！？」

廉の発言に俺は思わず、びっくりして声にならないような声を上げてしまった。

紫耀はそんな俺を見て、再びニヤニヤしだす…

紫「Aちゃんの唯一、心開いてる男子って、海人とそのいとこ…？くらいだろうしな笑」

廉「みじゅき似のいとこな笑」

紫「そう笑…さっき見かけた時は、キャップにマスクしてたから陰で見えなかったけど」

廉「そこ重要やろ笑」

紫「だって俺、急いでたし…」

……瑞稀本人なんですけどね。

瑞稀だって言いたくても言えないのが…また、うずうずしてしまう。

でも…紫耀が言ってた…

Aちゃんの唯一、心を開いてる男子に俺がいるのは、なんとなく嬉しかった。

周りの人から、そう思ってくれてるのだと思うと…

側にいる事って大事だな…と思えた。

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