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沙「Aは男子とそんな話さないからね。海人くんとあんな楽しそうにしてるの…私、初めて見たよ」
《きっと海人くんの性格が良かったんだよ》
沙「性格?」
《海人くんは結構、積極的に私に話しかけてくれてたからね。それにすごく優しかったし》
沙「なるほど…確かに、1学期の頃は私もAの前の席だったから、わかるかも」
《でしょ?だから今思うと、声が出ない私を気遣ってくれてたのかなー?って》
沙「はは、そうかもね笑…海人くんなりにAのこと、友達になりたいって思ったんだよ笑」
きっと、そうだよね。
だいぶ前にも海人くんから友達になりたいって…直接、言ってくれたこともあったし…
そこから発展したんだもんね。
海人くんに言われた…
“ 守りたい存在 ”だとか… “ 側にいたい ”ってことを…
沙「でも、そのおかげ海人くんと廉くんの喧嘩とか、夏祭りでのAの災難…体育祭とかハロウィンも含めて、いろんな事があったもんね」
《そうだね。けど夏祭りとハロウィンのことは、あんまり思い出にはしたくないかな笑》
沙「…いえてる笑」
私にとって、唯一の思い出はやっぱり…
夏休みのパンケーキのバイキングと、みなとみらいに行ったことかな。
あの時は大雨で帰れなくったから、海人くん家に泊まるなんて思ってもいなかったけどね…笑
だけど、
みなとみらいで欲しかったあのブレスレットを…まさか買ってくれてたとは思ってなくて…
今も使わずに、自分の部屋で大切に保管している。
私にとって、あのブレスレットは
海人くんが買ってくれた大切な思い出の宝物なんだ。
沙「この出会い、大切にしなきゃだね」
《そうだね》
まだ出会って1年も経ってないけど、
出会えたことは、きっと奇跡だと思うから…
春のクラス替えで同じクラスになれて、席が隣同士になれたのが、たまたまだったから…
お互いギクシャクして、気まずい事もあったけど
神様が出会わせてくれた事に感謝している。
そんなクリスマス真っ最中のなか、
今年も残りわずか…終わりを告げようとしていた。
でも…私と海人くんの間にある歯車は……
既に狂い始めていたんだ。
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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時