apart386 ページ36
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「おかえり〜」
《ただいま》
「あ、クリスマスパーティーの買えたのね」
《さっきね、マンションの入口まで海人くんが持っててくれたんだ》
「あら、そうなの?海人くん、男みせてるわね笑」
リビングに入れば、お母さんは既に仕事から帰ってきてて、そんな話をする。
《そういえば駅で瑞稀に会ったよ》
「瑞稀くん?ついさっき、ここに来たわよ。すれ違わなかった?」
《すれ違ってはないけど、なに届けにきたの?》
「九州のお土産。親が旅行しに行ってたらしくて、仕事で来られそうにないから、わざわざ瑞稀くんが舞台終わりに届けに来てくれたのよ」
そうだったんだ…
「そんなことよりもA、晩ご飯できる前に、ちゃっちゃとお風呂入っちゃってね」
《わかった》
私は頷くなり、自分の部屋に入ってベッドに座った。
初めての舞台だったはいえ、
思わず、ため息するかのように、ふぅと一息つく。
…あ、瑞稀にLINEしよ。
そう思って、鞄からスマホ取り出してLINEをひらけば、海人くんから遅くなるってきていた。
16時24分にきてるってことは…
待ち合う時間に遅れるってことだから…私、通知オフにしてたから気づかなかったんだ笑
やっちゃった笑…と、苦笑いしつつ、
海人くんに今、LINE気づいた!ごめんね!…とだけ送ることにした。
それから瑞稀のトーク画面をひらく。
Aさっきお母さんから聞いたよ。九州のお土産、わざわざ届けてくれてありがとう
MIZUKIどういたしまして
そう送ると、すぐに既読がついて返事がきた。
瑞稀…大抵、返事を返すの遅かったりするのに…今日は早いなー…なんて思いながら返事する。
Aごめんね。駅で会った時にお土産、私が貰っておけば良かったよね?笑
MIZUKIあれ、わざとだから大丈夫
……え…わざとって?
Aわざとってどういうこと?
MIZUKIAに渡しといて。なんて言ったら、気を遣わせるだけじゃん?逆に黙ってたほうが気を遣わせたかもしれないけど笑
うっ…確かに……
瑞稀には全て、お見通しだったのかな…笑
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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時